2007-03-23

出張を前に  NO 1813


 日曜日に続き、今夜も近くで火災があり、多くの消防車がやってきていた。前回と同じでボヤの範囲ということで安堵したが、多くの知人の存在あがある我が町の中、いざとなったら荷物の運び出しぐらいは手伝わなければと考えている。

 臆病な性格だが、こんな場合には自分でも信じられないほどの行動力があり、昔に火の近付いている家の2階で恐怖で怯えていた幼い子供を連れ出した体験もあり、お母さんからえらく感謝をされた出来事もあった。 

 事故が発生すると当事者でない人の方が冷静な判断が出来るもの。この客観的な立場が時間との勝負の中で予想外の力につながることも多く、今後の皆様のご参考になれば幸いである。

  明日に判決の出るC型肝炎に関する裁判、またタミフルに関する行政側の理不尽な行動判断、そこには「もしも!」という臆病さの微塵も感じられないのが情け ない話し。それらは原子力発電所で次々に出て来る隠匿された過去の大事件や、カナダのボンバル飛行機問題にも共通しているような気がする。

 今日の全日空社長の謝罪と反論、そしてJR西日本の工事関係者との連携ミス防止への取り組みなど、<今頃何をやっているの!?>と思えてならず、どんどん軽んじられる「命」の問題に寂しい思いを抱いてしまう。

 話題を急変させてプライベートに触れる。昨年の3月20日に手術を終え、この時間帯は消灯された病室の天井を眺めながらベッドで寝ていた。

 その頃、アメリカに在住していた娘ファミリーが2年間の生活を終え帰国する機内にいた筈で、孫達の顔を思い浮かべながら無事に成田へ到着をと手を合わせていたのを憶えている。

 これは娘から教えられたことだが、日本とアメリカの健康保険は全く異なっており、我々日本人が旅行に行くなら多額の保険加入が常識であり、単なる傷害保険なら大きな手術に適用できないケースもあり、ちょっとした内蔵疾患の手術でも数百万円を請求されることもあるそうだ。

 在住中、妻がシカゴ経由で行った際にも「どうして保険に入らなかったの!」と叱られ、「盲腸にでもなったらえらいことよ」と衝撃的ことを言われてびっくりしたが、私が抱えていた病気のことを考慮すると、保険の加入だけでは安心できずに現地に行くことはなった。

 もし滞在中に出血が発生し、言葉が通じないところで手術をされるなんて考えるだけで逃げ出したくなってくるし、そんな寂しいことは想像も出来ないだろう。

 ちょうど術後2日目の夜ということもあり、情緒不安定に陥っていた時でもあったが、孫が帰ってくる。近々に再会できるということが最高の特効薬みたいで、すべてを耐えて超越してくれる効果を与えてくれた存在でもあった。

 土曜日から他府県に出張するが、朝から真向かいに医院で点滴を受けて来ようと考えている。予想できる病状は風邪の初期症状だが、タミフルやインフルエンザという言葉が過ぎり、臆病で安全を第一にしようと思っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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