2006-08-01

悲しいですね  NO 1583


 駅の構内、ふと目に留まったのが書店。発車まで少し時間があるのでウロウロしたら、文庫本サイズの冠婚葬祭関連の本を衝動買い。

そのきっかけになったのは「いまどきの」というキャッチコピー。移動の時間にそんな勉強も有意義である。

 発車してからページを開き、婚礼について読んでいたら「いまどきの」というテーマが出てきて「婚約解消」について書かれてあった。ひょっとして<離婚も?>と目次に戻って確認したが、その項目はなかった。

  最近の女性誌を読んでいると離婚の話題が多く、女性側からの! 女性ならではの! というような観点で見事に書かれ、我々男性のハートに衝撃が走るが、こ の本の中では中立の立場で「話し合い」から「調停」まで書かれてあり、結婚するまでの出来事が中心だから比較的簡単な内容だった。

 人気のテレビ番組に「行列の出来る法律・・」があるが、4人の弁護士が登場して意見が分かれることが多く、それぞれがバラバラという光景も少なくない。弁護士でこれなら判事や裁判官も同じと考えるべき。人はそれぞれが「個人的」考え方を有しているというのが結論。

  葬儀の打ち合わせで遺族の意見がバラバラということもある。娘さんと息子さんが正反対の意見ということもあるし、伴侶と子供達の食い違いも出て来る。そん な時、我々が出来るだけ誰も傷をつけないようにアドバイスするが、それは弁護士や判事という立場よりも「故人的」ということを重視している。

「故人は、何を望んでおられるでしょうか?」という問い掛けに皆さんが考えられる。そこに「個人」よりも「故人」で「故人<敵>」になるのが最もいけないことと理解にいたる。

 こんなオヤジギャグ的な文字遊びの「独り言」だが、これを言葉だけで伝えることは不可能で、講演の際にはホワイトボードの準備をお願いしているが、真面目なケーシー高峰さんみたいな状況になっているかもしれないので要注意も。

 昔、ベストセラーになった塩月弥栄子さん著「冠婚葬祭入門」で、「読経料」という表記で物議を醸した出来事があったが、この「いまどき」の中でも「お布施の表書き」の項で「お経料」という表記が登場、それこそ「いまどき?」らしいなんて不謹慎な思いを感じてしまった。

 テレビのニュースで埼玉県のプールの事故、「加害者になるな」「被害者になるな」の口癖からも残念でならない。これは間違いなく人災、瑛梨香ちゃんの死に「ごめんね」と手を合わせると共に、日常生活の周囲に危険がいっぱいあることを再認識したいもの。

 一方で、高速道路の料金所を突破する事犯が93万件も発生しているそうだ。犯罪意識が薄らいだ人間が増えている。それらは人災発生の種でもあり、人身事故を起こしても逃げてしまうタイプだと分析され、それだけ被害者になる人が生まれる危険性が高いということになる。

 JR事故責任者の天下りの事実に対する被害者の怒り、また上述事故での市長の謝罪会見の映像も観たが、どんな胸中で謝罪しているのかどうも伝わってこない。

 株主総会終了直後に新株問題が浮上した日本航空もお粗末極まりないレベル。想定外の抵抗感に謝罪した社長の姿が滑稽そのもの。こんな航空会社で<安全は大丈夫?>と恐怖感を抱かれた方も少なくなかったと想像する。

 人災は、事故よ起きるな! よりも「事故を起こすな!」である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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