2003-10-18

やさしさに触れて    NO 579

 弊社にやさしい女性スタッフがいる。彼女は、今、近々に発行される葬儀司会者向け虎の巻「温故知新」の担当者。自身も司会やナレーターを担当しており「早く自分専用の『虎の巻』を」と首を長くしている。

 そんな彼女を、なぜ「やさしい」と表記したのか? それには、如何にも彼女らしい心配りがあったからだ。

 司会の「虎の巻」を入手しても、自身がそうであるように、宗教者が葬儀に用いる宗教用具についての知識が浅く、今回の虎の巻に「枕用具」などの説明があるが、本物の「かたち」を知っておきたい気持ちがあったよう。

 そんな中、このコラム「独り言」で何度か紹介申し上げた「空飛ぶ水冠」のページが参考になり、時間を見つけては開いていた。

 「この虎の巻と、空飛ぶ水冠のHPさえあれば、本当に助かります」なんて言っていたが、その彼女が秘められた行動を取っていたのである。

 「社長、報告です」と言って持ってきた1枚のプリント。そこには「空飛ぶ水冠」のページが、ようやく検索で登場することになったと書かれてあった。

 「グーグル」などのロボット検索で登場したそうだし、「グー」でも私のこのコラムが登場するとのこと。確認してみると、確かにそうなっていた。

 彼女は、そのことを自分のページのように嬉しそうな表情で伝えていた。そんなやさしい思いに応えるために、リニューアルを進めている「久世栄三郎の世界」の中で、「空飛ぶ水冠」をリンク出来るようにしようかとも考えている。

 それは、私が自信を持って推薦できるHPであり、虎の巻の発行とタイミングがよく、真剣に研鑽に取り組まれる司会者の皆さんに、計り知れない相乗効果が期待出来そうだから。

 こんなコラム「独り言」を発信してはいるが、私は、ワードに文字を打ち込み貼り付ける作業しか出来ず、ネットを開くことが出来ても<なぜ、検索で『空飛ぶ水冠』が登場しないのだ>と疑問を抱いていた。

 そんな質問をすると、「発信からすぐに登場することなんてないのです」と言われ、登場が「まだ早い方ですよ」と教えられた。

 私は、いつも寝る前にこの原稿を打っているが、それが終わると日本トータライフ協会のメンバーたちが発信するそれぞれのページを訪問する。それぞれが深夜に打ち込んでいる様子で、日付が変わってから発信されることも多い。

 九州の若いメンバーが、毎日お通夜を担当し、夜のゴールデン時間帯に放映されるドラマが見られず、友人たちと話が噛み合わないという思いを書いていたが、葬祭業には、そんな宿命も秘められている。
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