2004-04-15
今日も合掌 NO 764
事務所に地域の役員さんが来られていた。用件はカラープリントのコピーだが、コーヒー好きのお方、弊社スタッフが特別のコーヒーを点てていた。
その間に数本の電話があり、その内2本は私が対応しなければならない相手さん。どちらも異なるホテルだった。
「**ホテルさんからです。3番です」なんて呼び出しで電話口に。
用件が済むと「旅行でも行くのかと思ったら、どうも違う。葬儀社とホテルって?」 そんなご質問が役員さんから。
偲ぶ会、お別れ会、社葬などがホテルで当たり前のように行われている時代、それがビジネス社会では常識となっていても、町の方々には「?」の世界。そこで隠れ家にご案内し、20分ほどホテル葬の実際というビデオを映像をご覧いただいた。
驚かれた役員さん、お出ししたコーヒーも残されたまま。「話しの種になった」とのお言葉があり、未知の世界にびっくりされた。
「コーヒー、冷めてしまいましたが」と勧めた時、あるホテルの役員さんが来社、その旨を社員の言葉で耳にされ「この会社、全く想像もしなかった仕事をやっていた」と驚きを新たに帰られた。
一昨日、昨日とホテル関係者の来社があったが、今日もホテル葬に興味を抱かれた大手プランニング会社からのアポが入った。
季節は、春。新緑の若葉を育む樹木の活気を感じる中、爽やかな春の風が吹き抜ける。爛漫と咲き誇った桜が散り、今は青々とした葉桜の姿。それは、夏の訪れが近いことを教えてくれている。
夏の暑さと冬の厳しさ、そんな中での葬儀は大変。会葬に来られた方々の体調不良も少なくない。全国に多く建設された葬祭式場の参列体験から、人は、今、人を送る式場の環境を重視し始めたことも事実。
これらを背景に、葬祭式場のホテル化とホテルの葬祭式場化が潮流となった訳だが、弊社が構築した葬送サービスは「オリジナル」。ホテルや葬祭式場にこそ マッチする世界。そんな発想で商標登録した「慈曲葬」の認識がクローズアップされてきたみたいで、加盟する日本トータライフ協会のメンバー達にもその感触 が伝わってきているよう。
一方で、葬儀が終わってからのアフターサービスで行っている10通の手紙、その中の1通にあった案内プリントでご遺族からのお電話。形見分けの中で「是非」というご要望を頂戴した。
それは、故人が遺されたお着物。それを用いて小物を作り「えにし」に結ばれた方々へ形見とされたいそう。そこで専門業者の専務さんに来社を願った。
「障害者の方々の施設で織物をされており、出来上がった作品を小物にしてご家族の方々にご覧いただく発表会もあるのです。弊社は、そんな手作りの仕事を誇りにしています」
そうおっしゃった専務さんのお顔が輝いている。どうやら、偶然に素晴らしい会社と提携が結ばれたよう。このご仏縁に手を合わせる。