2005-04-29
号 外 NO 66 悲しいですね
男性スタッフの一人がスポーツ新聞を手に出勤してきました。
彼は、その新聞を机の上に広げ「お気の毒でしょう?」と怒りモード。
目に飛び込んできた記事、そこにはご遺体安置所の光景として黒枠に白抜きの見出しで次のように書かれていました。
『遺体の「目を閉じさせて」に「そういうことは葬儀屋がやりますから』
『状態を聞いても無言 棺さえ見なかった』
『遺体を持って帰られますか?に「モノじゃない」と激怒』
これは、JR事故の関連ニュースですが、ご遺族のやるせないご心情が、事務的に対応するJR関係者に怒りとしてぶつけられているように思いますし、不慮の 事故で大切な方を亡くされた場合に生まれる「悲嘆」の心理をどうして理解してさしあげることが出来ないのかと、その無配慮な姿勢に私達も怒りを覚えてしま います。
弊社に何度も取材に来られたことあるライター「高橋繁行」さんのコメントも別枠で
掲載されていました。
高橋さんは葬儀に関する著書を何冊も執筆される著名な方で、「現代お葬式事情」では弊社の社長がモデルとして描かれていますが、「プロの葬儀屋さんなら、遺族に見ない方がいいとアドバイスするでしょう」と結ばれてありました。
家族がある日突然に遺族になられる。そこで生まれる悲嘆の心情として「怒り・猜疑心・孤独感・絶望感・自責感・不信感・虚脱感・無気力・判断力低下」など があると社長から教えられましたが、過日の「独り言」に書かれていた加害者主催の合同葬や慰霊祭に秘められた大問題の指摘、私は「悲嘆の心理で救いになる 大切ことは、悲しみを共有する『思慕感』という社長の言葉が理解できたように思っています。
企画室 チーフ・パーサー