2018-10-22

旅・放浪・行脚  NO 8347

種田山頭火九州から大量のお米が届いた。デパートで購入すれば高額になる。家族が亡くなって収穫しても余るからだそうだが、上質なお米なので有り難いことだと手を合わせる。

もう亡くなられたが、会社の私の部屋によく来られたご住職が話されていたことが印象に残っている。それは「旅」と「放浪」の違いについて説かれた言葉で、「旅は帰り戻るところがある」というものだった。

この問題は知られる「種田山頭火」についても語られるテーマだが、寸年前に観た「高倉健さん」主演の映画「あなたへ」の中に出て来たのでびっくりしたことを憶えている。

関門海峡を見下ろせる展望台で「ビートたけしさん」扮する「車上荒らし犯」とのやり取りの中にテーマとして出て来たもので、松尾芭蕉と種田山頭火の違いだと話していた記憶がある。

ご仏縁のある東京在住のご住職の葉書に種田山頭火の晩節を解かれる言葉があったことも印象に残っているが、湯布院温泉の奥にある「湯平温泉」にも縁があるし、山口県の仙崎のお寺へ団参に行った時、新山口駅の広場に銅像があったことも憶えている。

「あなたへ」の映画を観ることになったのは、佐賀県の名湯「武雄温泉」に誘われた時で、阿蘇山の噴火で熊本空港が閉鎖となって新幹線が大変な状態になり、乗車予定の列車が4時間先まで満席になっていたからだった。

あべのハルカスの西側にあるアポロビルの上階には数館の映画館があり、映画でも観て時間を過ごそうと言ったのだが、シニア料金があって年齢証明をしようと顔写真入りの「ジパング倶楽部」の会員証を出そうとすると、「必要ございません」とスタッフから言われて我々夫婦は複雑な心境になったことも忘れられない。

中学生時代に松尾芭蕉に興味を抱いて「奥の細道」を読んだことがあるが、そのきっかけとなったのは小学校の卒業前に担任の先生が「松島や ああ松島や松島や」という芭蕉が感嘆して詠んだ句の存在を知ったからで、青春時代に松島に訪れた時に感慨に耽ったこともある。

さて、明日から短編小説を掲載することにした。裁判に関する小説の前に前章として書くものだが、ゴーストライターの加筆は一切なく、恥ずかしいレベルだが、あのバブルの時代を象徴するようなゴルフのことを中心テーマとしているので、ゴルフに興味のある方や
ゴルフ関係者には間違いなく面白くて参考になると自負しているのでご期待を。

旅行に行くとびっくりするような歩行数になる。駅の構内や空港内の搭乗ゲートまでの距離も結構あるし、階段を上り下りすることも多いので運動にはなる。

長万部駅で体験して驚いたことを書いておこう。「特急 ス―パー北斗から下車、袴橋で函館本線に向かう時だった。上がる時に左手で手摺をグリップしたら何も感じなかったが、降りる時に右手に変更したら、冷たさにびっくり。これは左半身の温覚と痛覚の麻痺からだが、改めて自身の生涯を知った。

いつもの旅行なら部屋の風呂に5回程度入るが、今回は想定外の腰痛事件が起きていたので入浴回数を少なくした。

腰痛は「ぎっくり腰」を何度も体験しているし、銭湯の電気風呂の愛好者でもあるので詳しいと思っており。炎症だったら温めたらいけないので我慢した訳だが、大きな心残りで帰阪することになった。

今日の写真は新山口駅の広場にある「種田山頭火」の銅像を。
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