2015-09-02

短編小説のこと  NO 4299

特急みどり車内今日「水曜日」は「まぐまぐブログ」の送信日。テーマは一般的に「粗供養」と呼ばれる返礼品で、お通夜や葬儀に参列された際にご当家側が用意されている物である。

時代の流れに合わせて変遷があるが、遠い昔の大阪は「市電の切符」「市バスの切符」「官製葉書」などが多く、それらの換金が可能だったところから組織ぐるみで参列し、3回ぐらい焼香をして貰って帰る人達の団体の存在が問題になっていたこともあった。

あちこちにコラムや小説を書いているが、最近は目が不自由になりつつあるところから打ち込みミスが目立ち、「まぐまぐブログ」でも「官製葉書」が「官制葉書」になっていたり、「一夜干し」が「一夜欲し」になっていたのだから恥ずかしい。

「幸せ列車」の中にコラム「各駅停車」のコーナーを与えていただき、ずっと毎日更新を続けて来たが、7月7日から始めた「フィクション 女将シリーズ」が予想もしなかったレベルで話題になり、何れビジネス書として刊行というお願いメールまで届いたのだから驚きだが、ネットで読むことが可能なものを書物にするなんて発想は理解し難い考えだと思う。

そんな話をしていたら、同席していた人が「決まったら削除したらよい」と言ったが、そんな簡単なことではないだろうと思ったのが正直なところだ。

何度も「書く」ことは恥を「掻く」ことだと書いたことがあるが、毎日更新しているところから信じられない検索でヒットするようになっているのに驚きながら、それだけ恥が拡散してしまっていることにもなるという現実がある。

交流のある人達から電話が掛かって来ると、「女将シリーズ」のことが話題になり、「面白いから続けてくれよ」と言われるが、ネタ探しは簡単ではなく段々と辛苦を感じている。

ファイルを開けて数えてみれば、まだ20数本分が入っているので今月分は大丈夫のようだが、10月分の小説の題材を考えて打ち込みをしなければならないので重圧だ。

長編小説「葬儀屋七万歩才のあの世の旅」や「お葬式はハプニングに乗って」を書いた過去があるが、1作ずつの短編小説となると中々難しいもので、毎回に困っているのがその日の号の主人公になる女将の名前を考えることだ。

これまでに60人近い女将が登場しているので重ならないように気を付けているが、女性の名前はいっぱいある筈なのに、女将のイメージとなる名前を思い浮かべる作業は想像以上に大変である。

時には最近に話題の「きらきらネーム」も登用してみたい心情になるが、旅館の女将や若女将となれば違和感が生じてしまうので避けている。散歩しながら女性の名前を考えているのだから自分でもびっくりだが、エンブレム問題のような模倣ではなくオリジナル作品であることは自負している。

今日の写真は「特急みどり」の車内。数日前の女将シリーズで、出掛けていた女将が戻る時の特急列車の中で夫婦らしい乗客が目に留まり、自分の旅館のパンフレットを広げているのでびっくり。ひょっとして同じ駅で降りるのではと思っていたらやはりそう。しかし旅館名の入った送迎車ではなくタクシー乗り場に向かわれ、当館ではないと思って帰館したら、しばらくするとそのタクシーが玄関に到着したストーリーがあったので、そのイメージでこの写真を掲載しよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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