2021-08-10

長崎の鐘  ǸО 8845

雲仙観光ホテル昨日9日は長崎原爆の日であった。偉大な作曲であった「古関裕而さん」がサトウハチローさんの詩を作曲して藤山一郎さんが歌われた「長崎の鐘」は名曲として語り継がれているし紅白歌合戦でも何度か歌われたことがある。

私は音楽の専門家ではないけど過去にはモンドオルガンをやっていたこともあり「古関裕而さん」の存在は随分昔から知っていた。特別に印象に残ったのは1964年の東京オリンピックの選手入場の際に流れた「オリンピック行進曲」で、一昨日の閉会式でも流れていた。

長崎の鐘の旋律で終盤部分で転調するところが見事で、私は転調に関して忘れられない体験がある。

熊本県荒尾市の文化ホールで行われていた大規模合同葬で司会を担当することになり、弔辞を奉呈される方々のBGMを持ち込んだハモンドオルガンで自ら演奏することにした。

4人目の弔辞だったが、何か長そうな感じを抱き残っている奉書の巻紙を見てびっくり。まだ20分は費やすと覚悟したが、その時に炎王していた局はイギリス民謡として知られる「グリーンスリーブス」で、3回ほど転調したがどうにもならず、思い浮かんだ旋律を奏でることにした。

その曲を「かたち」にしたのが「逝かれし人へ」で、葬儀音楽CDの中に入っており、双子の姉妹で知られる方の葬儀のご出棺の時に流れていた。

だからこの曲が誕生したのは荒尾市の文化ホールとなるが、元市長の合同葬も担当したこともあり、私の歴史の一ページとなっている。

転調で印象に残っているのはタンゴの名曲「ジェラシー」で、また宮川泰さんの作曲で大ヒットしたザ・ピーナツの「恋のバカンス」もそうだが、宮川氏のセンスは半端じゃなく、多くの人達がカバーしており、ロシアでも大ヒットしたことも知られている。

プロの手による「転調」とは計り知れない世界がある。「長崎の鐘」「ジェラシー」「恋のバカンス」の3曲は特別に印象に残っている。

「恋のバカンス」がヒットした年、「今日は赤ちゃん」「高校三年生」「見上げてごらん夜の星を」もヒットしていたが、どの曲もそれぞれに忘れられない思い出があり、またの機会に紹介することにしよう。

さて、甲子園球場で始まった夏の高校野球だが、「栄冠は君に輝く」は男性歌手の独唱で歌われていた。数日前の号で触れたが「自衛隊の歌姫「鵜真衣さん」にうたって欲しかったと願っていた。

ユーチューブを検索していたら彼女が歌う「長崎の鐘」があってびっくり。転調部分から背景が淡路島の高台に変わり彼女ならではの歌が聴けた。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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