2011-07-24

プロとプロセス  NO 2669


 地デジ化の日、ノルウェーの悲惨な事件に衝撃が。一方で、過日に書いた中国高速鉄道の安全性に対する疑問だが、ついに考えられない追突事故として悲劇の現実を迎えた。

 両方の車両が時刻表上では入れ替わっていたと言うのだから不思議なことだが、何事もそこに至るまでのプロセスこそ大切な筈。彼の国の高速鉄道網も見直されることになっただろう。

 プロとは凄いパワーを有しているもの。過日に鳥羽市と銚子市の旅館で行われた囲碁の本因坊線をテレビで観たが、特に第六戦であった銚子市の激戦は凄く、大盤の解説者も「判りません」を連発するほどのものだった。

 また、女子プロゴルフの有村プロがアルバトロスとホールインワンを同日に達成と言う珍しい記録で驚いたが、諸見里プロがハーフ「27」というスコアでラウンドしたことにもびっくりだった。

 所謂シングルの端くれだった私のハーフ最高記録は「34」だが、「27」という数字の世界の凄さが本当に信じられないレベルなのである。

 日本の新幹線が開業したのは私が高校2年生の時だったと記憶しているが、テレビの特集番組で、そこに至るまでの秘められた苦労と研究には賛辞を贈る世界があるし、中国の世界特許という信じられない国策行動には「彼の国」らしいと思った人がさぞかし多かったと推測する。

 地震で急停止する日本の新幹線の高度な安全性、そのプロセスを学ばなくして建設と営業に走ったら事故が起きるのは極めて当然のこと。被害者となった方々がお気の毒に思えてならない出来事であった。

 さて、数日前に九州の同業者が来社された。来月初めにも九州の別の同業者が来社するが、互いに研鑽する行動はプロとして大切なこと。こんな身体になってしまったが、人間死ぬまで勉強という言葉を忘れずに進んでいる。

  葬儀の司会は究極のサービス業と考えている。俳優の原田芳雄さんの葬儀が行われていた同時間、私の知人が喪主を務める葬儀があった。喪主謝辞の後のフォ ローで「今日、この時間に東京では、名優と称された原田芳雄さんの葬儀が行われています。これからの皆様の人生にあられて、原田さんがご出演される映像を ご覧になれたら、どうぞ**様のことを思い出してくださいますよう」なんてコメントもサービスの一つ。

 仏教に「供養」という言葉があるが、故人のことを思い出されることも重要な供養。そんなキーワードに気付くことも大切なことである。

  与えられた「会場空間」を「儀式空間」に神変させることの重要性。そこに1ベル、2ベルという発想が生まれた背景があり、大切な人の、大切な儀式に、大切 な宗教者を迎える環境の完成を考慮して献灯、献香、献花という「奉儀」を実践してから30年以上が流れたが、司会者の皆さんには、そこに至るまでのプロセ スを学んで欲しいもの。

「奉儀」というのは私の造語だが、宗教者がされたら「法儀」になる。この文字の違いこそに重要な意味がある。プロとは奥の深い世界を秘めていると考えたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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