2019-11-12

気を付けて  NO 8634

そばですかい加山雄三さんが軽い脳梗塞で入院された報道があった。すぐに病院へ行かれたことが幸いで、後遺症も出ないと思われるので、また元気な歌声を聞かれるだろうと期待する。

記事の中に甘みを感じないと心筋梗塞に陥る危険性があり、塩味を感じないと脳疾患の危険性が考えられると開設されていた。

数日前に私と同じ頃に脳梗塞を患った友人のことに触れたが、当時に友人は定年前を迎えており、大事な時期だからと次の日まで医療機関に行く行動をしなかった事情があり、それが重篤な問題に繋がって後悔していた。

脳梗塞は発症してからの時間の経過が何より重要で、気付いてすぐに病院へ行けば点滴治療によって詰まった部分を解かすことが可能だが、3時間を経過してしまうと解かす治療が有効にならず、私の場合は救急車の車内で受付病院を探す30分と、やっと見つかって病院まで到着するのに30分を要し、併せて1時間のロスが生じたことが不幸だったみたいである。

「脳幹損傷」「延髄損傷」「左半身知覚生涯による温覚と痛覚麻痺」「右半身不随」「誤嚥性肺炎」「呂律回らず」「顔面一部麻痺」なんて状態だったので最悪だったし、その後の検査で「複視」も判明したし、声帯の半分損傷ということから声が全く変わってしまい、天井を見ながら自身の人生が激変したことを自覚し、終焉の時間が近いと覚悟したことを憶えている。

それが杖を手に奇跡的に歩けるようになったし、喋られることでコミュニケーションが可能となり、北海道や九州での講演も担当することが出来た。

今でも左半身の知覚障害は残っており、湯船に入ると左半身が「水風呂」に感じるし、熱い物や冷たい物を左手に持つと変な気持ち悪さを感じるので大変だが、味覚障害がなかったことが幸いだった。

食事が楽しめること、味覚を感じることの喜び、タオルを絞れること、ネクタイをP自分で結べること、ボタンを掛けたり外したり出来ることなど身近に不幸ではないことを実感するが、入院時から約1年間は嚥下障害が残り、食事の時に大変だった思い出も忘れられないし、服用する錠剤が難しいので、近所の薬局で粉末にして貰う面倒を掛けていた。

振り返ってみると、全国各地に友人や知人の存在があることが晩年の何よりの財産で、「借り」を返そうと行脚に出掛けるが、また「借り」を増やす結果となって申し訳ない日々である。

あちこちから様々なプレゼントが届く。釣ってきた魚を持参してくれる友人もいるし、毎年末に餅つきをして「お餅」を届けてくれる友人もいるが、魚を調理して貰うのは割烹をやっている友人で、彼には随分と助けて貰っている。

最近の楽しみはグルメと温泉旅行で、次に行くところを探したり調べることが何よりで、「たい」という欲望が失せないように「行きたい」「見たい」「会いたい」「食べたい」を重視している。


毎年北海道に行っており、今年も8月に行って来たが、果たして来年はどうだろうと思ってしまう。体力が落ちると再会する人達への負担が増えてしまうからで、いつも細かい配慮をしてくれる人達に心から手を合わせている。

昨年はニセコと登別温泉に言ったし、一昨年は小樽の絶壁のホテルに洞爺湖のホテルに行ったが、今年に利用した函館湯の川温泉の「竹葉新葉亭」は何度訪れても素晴らしい旅館で、如何にも和風旅館らしい雰囲気があるのでもう8回も利用している。

安倍総理の主催する「桜を見る会」が話題になっている。税金を使って講演会の囲い込みをやっていると野党から指摘を受けていたが、掲載されていた写真に芸人達が出席いていたことも驚きで、芸人歓迎は奥さんだけではないようだ。

奥さんのドレス問題が続いている。ファーストレディとしては恥ずかしいという専門家の意見もあったが、誰が見ても環境から逸脱する違和感があったのは確かである。

おかしなことに「おかしい」と言う人が身近に存在しなければ周囲はイエスマンばかりになってしまい、やがては羞恥心という我が国特有の文化を忘れてしまうことになる。外交で外国を訪問するのは結構だが、恥ずかしい行為だけは気を付けて欲しいと願っている。

今日の写真は昨日の写真で掲載した機内での可愛いカップ麺だが、「そばですかい」「うどんですかい」「らーめんですかい」があったが、話の種に「そばですかい」をお願いしたら、ナフキンとお箸をセットし、やがて運ばれてきた「そばですかい」が置かれると、「3分間お待ちください」と言われてびっくり。これは3分間経過してすぐに食べられる状態にしてから持参するべきでは?なんて考えてしまった。
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