ＣＭのアナウンスに驚くのが自宅を担保に借り入れを起こす金融機関の企画で、「毎月に金利だけ払い込み、そのまま生活をしていただき、元本はお亡くなりになってから」というもので、こんなキャッチコピーを流す時代になったと感じている。

２週間毎に医院へ行き、処方箋を貰って薬局に行くが、ここは漢方の専門薬局でもあり、店内には目に留まるキャッチコピーのポスターがある。

「ご存じですか？　カレーを食べるインドはアメリカより認知症が４分の１」というのもあるし、「認知症の患者の脳内にはゴミがいっぱい」というのもあって気になった。

何を食べたか思い出せないのは単なる「物忘れ」で、食べたことを忘れたら「認知症」という常識もあるが、出演している俳優の名前が思い出せず、気になってネットで調べることが増えたので心配である。

さて、その地に行かなければ食べられない物があり、それを目的とした旅も楽しいものである。真っ白の透明なイカ料理が食べられると連れて行って貰ったのが佐賀県の「呼子」で、その後に２回行ったので３回となっている。

昨年の夏だった。福岡空港から地下鉄直通の姪浜でＪＲに乗り換えて唐津に行き、唐津のバスセンターまで１０分近く歩いたが、折からの猛暑で熱中症になりそうだった。

福岡空港から唐津駅まで約１時間半、途中に虹ノ松原と知られる風光明媚な景色も見られた
が、玄界灘の光景が印象に残っている。

唐津バスセンターから路線バスで４０分程で呼子バスセンターに着いたが、予約していたホテルに行くには町営のコミュニティーバスを利用しなければならず、一人２００円の料金を支払ったが、乗車時に行き先のホテル名を伝えていたのに通り越してしまい、Ｕターンして戻って貰うハプニングも旅の思い出となっている。

テレビ番組で「お城」の特集を放送していたが、豊臣秀吉の築いた「名護屋城」が紹介され、朝鮮出兵の基地になったこの城は我々の宿泊したホテルのすぐ近くだった。

ホテルの夕食に名物の透明のイカ料理が出たが、その後に佐賀牛のステーキまで出されたので食べきれなかった・

次の日はホテルの車で呼子の朝市の通りまで送って貰い、土産物の託送を済ませて博多駅に戻り、西鉄を利用して太宰府天満宮に参拝後、博多駅に戻って新幹線で新大牟田駅で待ち合わせていた友人夫妻の車でお気に入りの平山温泉に行ったが、いつも楽しみにしていた別注のステーキの質が変わったのか、少し期待外れとなってしまった。

次の日は「柳川」まで送って貰い、親戚が勤務している老舗の「若松屋」で鰻料理を食べたが猛暑は酷暑と化しており、堀を巡る船の遊覧を取り止め、北原白秋の記念館でタクシーをお願いして柳川駅に行き博多駅へ戻って「さくら」で帰阪して来た。

その後も大分空港からバスで湯布院へ行き、日田温泉で宿泊して次の日に久留米から荒尾駅に行き、平山温泉で過ごしたが、この「独り言」から探訪された方も少なくないようで、「よかった」とか「穴場ね」という評価の電話をいただいたが、今度行くことになれば７回目となり友人と行ったことのある妻は８回目となる。

いつも熊本駅で待ち合わせをしている友人夫妻がいるが、長年大阪に在住していたその友人夫妻は、故郷の熊本に帰ってからもうすぐ１０年になり、奥さんが数回手術入院をしており、地元の病院では無理と判断され、大阪の専門病院で診察を受けたら難しいと言われて戻ったそうだが、自宅に到着する１０分前に大阪の病院から電話があり、数日後に大阪で手術をされて熊本に戻っており、次回に家へ立ち寄りたいと考えている。

大阪での手術入院時に友人はウイクリーマンションで３週間ほど過ごしていたそうだが、その間の不安で寂しい心境を慮ると同情を禁じ得ず、過去に妻が大阪大学病院で手術を受ける段取りで最終検査を受けたら不思議なことに患部が消えていた出来事を体験しており、彼の辛い思いが理解できた。

２年前の正月に急な発病から温泉治療をと考え、平山温泉、雲仙温泉、嬉野温泉へ行ったが、島原へ向かう熊本新港まで送って貰った時のことが思い出され、次回の再開時に元気に回復されていることを願って手を合わせている。

雲仙で利用した「宮崎旅館」だが、毎月葉書の案内状が届き、妻がもう一度行きたいというので行こうと思っているが、今度は逆の方向で諫早から雲仙に向かい、熊本県側に向かおうと考えている。

前回は旅館の無料送迎バスを利用し、諫早駅経由で長崎駅まで行ったが、大半の乗客が諫早駅で下車をされ、長崎駅までは我々夫婦だけ。無料の貸し切り風呂も素晴らしかったのでお勧めだ。

今日の写真は雲仙「宮崎旅館」で利用した無料の貸し切り風呂だが、この旅館は皇室関係者が利用された歴史もあるし、美空ひばりさんが静養されたことでも知られている・