2019-06-29

アイアム・ソーリー  NO 8511

倉吉の蕎麦屋さん前号で触れた欧州の熱波だが、フランスで45,9度を記録したというのだから恐ろしい。台風やハリケーンのパワーもアップすると指摘されているし、森林火災が広まる危険性も忘れてはならない。

昨夜のテレビ番組で太平洋に漂うプラスチックゴミの特集を放送していたが、ハワイ大学が発表した論文にも衝撃を受けたし、今すぐに取り組まなければ手遅れになると言う指摘に全ての人達が真摯に受け止めなければならないだろう。

各国の首脳を伴った大阪城だったが、安倍総理の「エレベーター発言」に批判が高まっている。過去に孫を2人連れて大阪城へ行った際、杖を手にする私の姿を目にしたスタッフが障害者専用のエレベーターに案内してくれて嬉しく思ったが、バリアフリーが常識の時代に愚かな発言をした我が国の総理にはびっくりした。

上空をジェット機が飛ぶ爆音が聞こえ、それらは深夜にも聞こえるので不思議に思っている。旅客機が伊丹空港へ着陸する場合、深江橋、森ノ宮を経て着陸態勢になるが、どうやらG20の期間中は航路を変更したみたいで、首脳達が宿泊しているホテルなどにもしものことがあったらと避けているみたいで、アメリカの同時多発テロのようにハイジャックが起きる危険性も考えられているのかも知れない。 

ひょっとして上空を米軍や自衛隊の戦闘機や飛行しているのではとも思ってしまうが、まずは事件や事故が起きないことを願って手を合わせよう。

ここからは「幸せ列車」の「10年前の独り言」から転載するが、退院した次の日の号のようだ。

信じられないかも?  NO 2464  2009-06-29

午前中、歩いていると知人に遇い、「よかったぁ!」と私の手を固く握ってくださった。その方のご家族が1年ほど前からご入院中で、医師から「夏までは厳しい」との余命宣告が告げられたそうで、昨秋に「万一の時には」と事前相談を受けていたという事情があったのだが、私が入院するというハプニングがあり、それを知られてご心配くださっていたのである。

出来るだけ歩こうと務めている日々だが、フラフラ感が消え去るまでにはまだまだ掛かりそう。しかし「生かされている」不思議に手を合わせて過ごしている現在であり、その感謝の思いは死を迎える瞬間まで続くだろう。

昼前に「久し振り!元気?」と声を掛けられたこともあった。ふと振り返るとご仏縁に結ばれるお寺様。入院生活を話すと驚かれ、檀家さんに私と同じ病の方があるそうで、表面的な後遺症の見えない私の状態が信じられなかったようだった。

午後、横浜から帰阪した女性司会者との話し合い。その中で音響システムによる私の声のチェックも行ったが、私の前の声をご存じない方なら大丈夫という感想 の言葉を耳にして少しだけ安堵。お通夜の式場に向かう彼女を見送り、猛暑の陽射しの中で発声練習をしながら歩いて戻った。

この数日、時間を見つけながら男性社員達に説教染みた教育を始めているが、現実離れした私の「心のオシャレ」についても話してみようと考えている。

病院で過ごした日々の中、多くの患者さん達との交流で喜ばれた話題が「心のオシャレ」についてで、それはこれまでの私の人生の中で道楽と呼ぶべきものかもしれないが、多くの方々が共感を覚えてくださったものだった。

タクシーの運転手さんを感涙させた出来事も2回あったが、そんな体験話を信じてくださることも不思議だし、「あなたらしい」と言ってくださったことが私にとって嬉しいことだった。

今日、不思議なご仏縁から交流が始まり、入院中に我々夫婦だけではなく、見舞いに来ていた社員まで指圧のお世話になった「サンサンてるよ」さんのブログに「山桃」のことが書かれてあったが、それを県花とする高知県での出来事を再度披露しよう。

高知へ出張し、その日の予定を終えて会食を済ませ、ホテルの部屋にいたら仲間から「飲みに行こう」と誘いの電話があり、3人でロビーで待ち合わせた。

ホテル玄関からタクシーで向かったのは「はりまや橋」界隈にある店、そこは近くで料亭を経営している知人の紹介のところで、オヤジさんがわざわざ店まで案内してくれて恐縮した。

1時間ほど過ごしてホテルに戻ることになり、タクシー乗り場に並んでいた1台にホテル名を告げて出発。事件はそんな帰路のタクシーで起きたのである。

行きは6分ほどで着き、料金も1000円と少しぐらいだったのに、帰りはいくら11時を回って深夜加算料金にしてもおかしく、メーターが1700円ぐらいになっているのに一向に着く気配が無く、何か閑散としたところを走っているの気付き、仲間の1人が往路のことを伝えたら、そこでよく似たホテル名で勘違いされていたことが判明、「申し訳ありません」と経路を変更、出発から15分ほど要してやっとホテルに戻ったのである。

「プロとして恥ずかしい限りです。料金はいただけません」と運転手さん。料金メーターは2700円となっていたが、頑なに受け取りを固辞する運転手さんに「受け取りなさい」と いう私。玄関でのそんなやりとりを気付いたフロント担当のホテルマンが出てきて、どうやら「言い争い」をしているように思われたようで事情を説明。私はホテルマンに次のように応援を求めた。

「一部の大阪のオバサンならいざ知らず、大阪のオジサンは乗った料金を支払うもの。ホテルマンならお客さん側の考えに賛同してくれるだろう?」

やがて、そんなやりとりもホテルマンのアドバイスで結論を迎えた。固辞されていた2700円を受け取ることで決着することになったのだが、そこでわたしは 3000円を手渡し、「お釣りの300円は高知での忘れることの出来ない思い出代として受け取ってね」と伝えたら、運転手さんが急に泣き出されてしまったのである。

 伴っていた2人の仲間はかなり酔っていたようだったが、お酒に弱い私は正常に近い状態だった。「感動しました」と言ったホテルマンの言葉で振り返って玄関を見ると、運転手さんが帽子を片手に頭を下げていた姿を今でも鮮明に憶えている。

 次の日の朝食の際、酔いが覚めたからか、前夜の私の行動に理解出来なかった人物から質問されたが、私は「心のおしゃれだよ」とだけ返した出来事だった。

 前述の「サンサンてるよ」さんのページには、いかにも彼女らしい内容の文章が書かれてあるのでご訪問を。検索で「サンサンてるよ」をどうぞ。

タクシーの運転手さんは歓迎したくない乗客を運ぶこともあるだろうが、上述の出来事はタクシー会社の社内やお帰りになったご家庭の土産話になる筈だし、車内の上局との会話になれば嬉しいところである。

今日の写真は前号に続いて倉吉駅から乗車したタクシーお勧めの蕎麦屋さんの店内だが、このテーブルで美味しい蕎麦を食べた。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net