2018-03-22

懐かしく思い出す  NO 8150

瀬戸内の夕景前号で関門橋の写真を掲載したが、この橋のことで忘れられないことがあるので触れておこう。

「10年前の独り言」の九州で行われた大規模な合同葬の司会を担当することで、大阪から中国道を走行することが書かれていたが、その数年前に弊社に研修入社していた女性スタッフを伴って九州のホテルで行われた「偲ぶ会」へ向かう時のことだった。

彼女は大学を卒業すると同時に2年間研修ということで入社したが、その「偲ぶ会」は彼女の祖父の式で、大阪を夕方に出発して後部座席に彼女を乗せてゆっくり寝てなさいと出発したものだが、彼女から「関門橋を見たいのでその時は起こしてください」と頼まれていた。

「午前0時前頃に通過するよ」と伝えており、関門橋の少し手前で起こしたが、目が覚めた彼女が時計を確認して午前0時前だったのでびっくり。それに続いて彼女の実家に午前1時35分に着くと伝えたらもう一度びっくり。その種明かしで道路端に表示されている距離の数値と走行速度を計算すると簡単に割り出すことの可能なもので、そのことを伝えると「信じられない!」と感嘆していた。

そして彼女の実家の前に到着したのがその時間で、「ぴったり合わせたみたい」と驚いていた。

当日の朝に彼女案内で祖父のお墓へお参りしたが、その墓地のあるお寺の住職も偲ぶ会の出席者で、偲ぶ会が終わってからお寺の駐車場に停車していた大阪ナンバーの車を見られて我々がお参りしている姿を目撃されていてびっくりしたが、もっと驚く話を聞いて不思議なご仏縁を体験した。

その偲ぶ会の少し前に別府市内のホテルで行われた教師研修会の講師を担当していたのだが、その受講者の中にご住職の後継者がおられ、私のことを聞かれて興味を抱かれておられたからだ。

教師研修会とはある宗派の全国研修会で、説教をする人達ばかりの集まりだったが、本山からびっくりするような墨書きの講師依頼書をいただいて担当する経緯があったが、前夜の会食で上座に座るセッティングに恐縮したことを憶えている。

その時のもう一人の講師が「シュバイツアー寺院」の重職で、そんな名称の寺院が存在することを初めて知り、出席された方から歴史を伺ったことも忘れられない。

今日は地方から私に会いたいという人物が来た。前から何度も手紙をいただいていたこともあって2時間程お付き合いしたが、彼は多くの派遣し会社を指導しているのだが、家族葬の増加で司会者のモチベーションが低下してしまって悩んでいる問題を抱えていた。

そんな彼にだからこそ「命」「宗教」「絆」をテーマにした言葉を学んで採り入れるべきで、家族葬でも故人と孫の命の絆を感じられるような世界を構築出来ればとアドバイス。私が過去に創作した現行のフレーズを語ったらT、「もっと早くお会い出来れば」と衝撃を受けられたみたいで、次回に彼の会社の司会者を数人連れて来るので研修をと言われて帰られた。

この問題は全国的に起きているようで、数年前に別の業界の人にアドバイスをしたことがある。この「独り言」で何度か写真を拝借している広島のピピの社長の会社も司会者研修会を開催しているHPにあったが、司会者には技術よりも以前に学ばなければならないことがあることを知って欲しいもので、「司会者とは究極のサービス業である」言葉を理解してくれることを願っている。

今日の写真は広島のピピの社長のブログから拝借。素晴らしい瀬戸内の夕景を。
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