2019-06-21

メールアドレス  NO 8505

出掛けていたら携帯電話がブルブル。三朝駅 くまモンポスター列車」で掲載されている「10年前の独り言」を転載する。大病を患った10年前、リハビリ病院で過ごす中、退院の前に体験のために外泊することになり、久し振りに自宅に戻って1日を過ごしたことが書かれていた。

大変でした  NO 2457  2009-06-21
昨号は久し振りに更新なし。退院を前に初めての「外泊」体験をしてきたからだ。

これまでに何度か眼科に行ったことはあったが、自宅で過ごすことは4ヶ月振りのこと。我が家の悪猫が何やら落ち着かずに興奮状態だったが、しばらくすると思い出したかのように落ち着き、夜は私の布団の傍で寝転んでいた。

土曜日のお昼に前に外泊許可証と薬を貰って出発。眼科を終えてから友人の喫茶店で食べたかったアイスクリームを注文、多くの知人達とも会い、やっと我が町に戻った感じがした。
そのまま商店街の中にある理容店で散髪、ご主人は私が入院してたことをご存じで、闘病生活と病気の恐ろしさについて会話を交わし、そのまま蕎麦屋さんに立ち寄った。

商店街を歩くと多くの方々から声が掛かる。ずっと姿を見せなかったのだから当然だろyが、腕時計と並んでいるリスト・バンドが目に留まった皆さんから「まだ、入院中なの!?」との質問を受けた。

外を独りで歩行することは想像以上に大変で怖かった。自転車や自動車とすれ違うことだけでも恐ろしく、信号も新しい?「青信号」を待ってから横断することにしていた。

土曜日の昼に商店街近くの道で女性社員とバッタリ、今日の朝は商店街の中で女性司会者と遇って、こんな不思議な出会いが続くことにも驚いた。

病院を抜け出すことで何より開放感につながって嬉しいのは外食が出来ることで、そこに「快方」という文字を感じることが出来れば最高だが、そのためにも、お酒はほんの乾杯だけにしておいた。

この2日間で何人の人達に病状の説明をしただろうか、ぱっと記憶が浮かんでくるだけでも30人はおられるし、退院後もそんな状況が続くのだろうと覚悟している。

行きたかった真向かいの銭湯は行かず、自宅のバスで温めの湯に柚子粉を入れて入浴したが、おかしな感じのする左半身は言葉で表現出来ないような不思議な世界。いつしか治癒するとは聞いているが、早い回復には慣れが必要だそうで「行」の思いで耐えなければならないようだ。
友人や患者仲間から「銭湯はまだ早いよ。家風呂に」とアドバイスを受けていたが、確かにその通りのようで、フラフラ感が落ち着くまでは慎重にならざるを得ない体験もあった。

それにしても暑かった。しばらくは車の運転も控えるが、リハビリや定期的な受診も必要ないことに安堵しながらも、夏の訪れが何より大変みたいで、これからの静養生活の中で、水分と睡眠の不足だけには気を付けようと考えている。

病室に戻るとメモが置かれてあった。相手さんは過去に退院された方。これで訪問くださったことが4回目となるが、外泊で留守していたことに申し訳ない思い。退院後に連絡を結んで語り合いたいと手を合わす。

明日は最終のリハビリとなる。9時5分ST、11時15分OT、14時10分PTとなっており、その間にシャワー・タイムが入っている。

今日の写真は「三朝温泉駅」の構内にあったポスターだが、人気の「くまモン」が熊本へいらっしゃいと誘っていた。
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