2009-09-08

酒と厄介  NO 2528


 銭湯の最終客、友人の割烹のオヤジと会話。彼は電気風呂、私は隣接する温めの湯に入ってきた。

 帰宅してからテレビを見たら、血管外科の専門医で大動脈瘤の手術をするプロフェッショナル「大木医師」の仕事振りを紹介する番組だった。年間に800件の手術を担当されるそうだが、ステント・グラフトを膨らませるのが特徴的。世界的権威として注目を浴びられている。

「世界一喜ばれる人間になりたい」を信念に取り組まれた人生、教授として厚遇されていたアメリカから日本の出身大学へ戻り、付属病院で活躍されると同時に教授としての仕事もされており、その日々の行動に賛辞の合掌を送りたい。

 そんな番組の中、1時24分に北海道でやや強い地震があったというテロップが流れた。全国で毎日地震が発生しているが、大きな地震が襲来しないように祈っている。

さて、会館やホールを式場とする葬儀も多いが、お寺を式場とされる葬儀が続いているので不思議である。

明日火曜日は友引だが遠方のお寺で葬儀が行われる。我が大阪では、もう友引なんて迷信を気にされることが少なくなっていることも事実で、5年後ぐらいにはいよいよ薄らいでいると確信する。

 全国には友引の日を休日とする火葬場もあるが、大阪市内ではずっと昔から元日以外の休日はなし。友引の日でも多くの葬儀が行われている。

  冒頭の医師の話題と全く反するが、低次元なことを書いておこう。酒は「魔水」と言われているが、酒に飲まれてしまうタイプは誰にも嫌われている。それで車 のハンドルを手にするなんて狂気の沙汰、警察官や公務員の飲酒運転の不祥事が続いているが、公務員でない我々一般も同じこと、一滴でも酒を飲んだら運転を しないことが人としての基本だろう。

 スポーツ新聞数紙に破廉恥なニュースが大きく採り上げられていた。大阪の生玉神社で行われた恒例の イベントで、落語家の「桂 ざこば」師匠が泥酔して馬鹿げた行動をしたそうだが、私と同年生まれなので親近感を抱くだけに腹立たしい。敢えて「師匠」と敬 称で書いたが、確か彼の「師承」の流れは人間国宝である「桂 米朝」師匠であった筈。

 上方の落語会で酒癖の悪さで知られる人物だが、どんな世界にも限度があり、それを逸脱したら人格欠乏という烙印が押されるだろう。

  過日の総選挙、ある速報番組に彼の姿が。ミス・キャスティングではと心配していたら、公明党の大物議員の落選に関して不謹慎な発言をしたそうで、スタジオ 内が一瞬にして固まり、アナウンサーが苦労しながらフォローした事件で、それこそ「ミス」「キャス」の典型を物語る出来事である。

 酒を覚醒剤や麻薬と比べるのはおかしいだろうが、飲むことは許されていても、それによって人格が変るとは同じこと。そこに被害者が生じたらそれこそ気の毒ではないか。

 同じ上方落語の仲間である「笑福亭鶴瓶」師匠の酒問題も有名だが、今は特異なキャラとしてNHKでも重宝され、高い人気を博している。

 人気の高い「スマップ」にも酒を原因とする事件があったが、もう復帰してCMや映画に出演している。社会には寛容や海容の精神も重要だが、それに甘えることだけはないようにありたいものだし、後悔に至らない反省で済む範囲内で止めたいものだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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