2013-12-25

もう幾つ寝ると  NO 3489


もう一週間も経てば新年を迎えている。昔、3が日のお葬式は大変だった。我が大阪では火葬場が元日だけ休日となっており、2日からオープンするので元日のお通夜というケースも少なくなかった。

年末の晦日や大晦日にご不幸を迎えられたご遺族は大変で、何とか年内にお葬式を済ませたいということから大晦日の5時出棺の葬儀を同日に4軒担当したことがあった。

当日は他にも4軒のお客様があり、5時出棺の内の2軒は24時間経過にならず、火葬場の安置室で時間調整いただくことになり、新年明けて2日の朝に収骨に随行した思い出もある。

もう30年以上前の話だが、生花を取り扱う業者の組合の申し合わせから、3が日は「樒」は親族一同一対のみ。生花は2対までという勝手な取り決めをした出来事があった。

従業員を慮る考え方からそんな取り決めに発展したものだが、その隙間を縫って「承ります」という組合未加入の業者の行動が問題になり、数年後に撤廃されてしまうことになった。

お 正月のお葬式で大変なのは、集まられるご親戚に対する料理の接待で、仕出し料理屋さんが営業していないところから参列される親戚の方々が「お節料理」を持 ち寄られたことも多かったが、考えてみれば来られるご親戚の方も持参される方が都合がよく、これらは自然の成り行きとして行われていた。

しかし、ご不幸の場で「めでたい」料理を並べることに抵抗感を抱かれることもあり、一部の料理を割愛されていた事実もあった。

そんな正月の時期に狙い目だったのが駅弁の製造会社。昔の「水了軒」や「芦ノ家」を重宝したものだった。

アジの保証は出来かねますが、数量については余裕がございますなんて言葉で紹介していたが、それでも喜ばれたものであった。

大 阪では数年前から火葬場のすぐ近くに料理屋さんが店舗を構えるケースが増え、式場まで戻らずに「御斎」を済ませ、収骨されてから式場へ戻られるパターンが 常識のようになっているが、そんな中の一軒の店が喪中にあるお家を対象にして、「お節」料理ならぬ「喪節」料理を発想して売り出して話題になっている。

喪中だからお正月の料理も質素になんて考え方を超越し、「祝」や「めでたい」ものを一切省いた食材で対応しているようだが、果たしてどれほどの需要があるのか興味を抱いている。

さ て、生活をされている地域で「この街の住人はニッサン以外の車を購入してはいけない」「テレビは東芝以外禁止」なんて「町律?」を強いられたらどうだろ う。しかし、葬儀に関しては一部の自治会のトップや地域の役員さん達によって葬儀社を決めているケースがあるのは事実で、21世紀を迎えてこんなことが行 われているとは信じられないが、そんな事実の出来事を今日発信の「まぐまぐ」ブログに書いておいた。

「まぐまぐ」ブログは有料なので恐縮だが、あまり表面に出せない問題について触れることから話題を呼んでいる事実がある。「久世目線」と題したブログ、ご興味があればご自由にお申し込みをくださいますよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net