2005-11-05

春夏秋冬  NO 1323


 多くの郵便物の中に年の瀬や正月を感じさせるのものが入り始めた。あちこちのホテルから送られてきたディナー・コンサートの案内や御節料理の案内パンフ、それだけで何やら忙しない感じ。そんな中、喪中葉書に神経を遣う。

 出勤して受けた報告の中に「!」マークが幾つも並ぶ企画があった。来春のお彼岸の頃、弊社のホールで世界的な画家の作品展示会が開催されるとのこと。

 今春、融通念仏宗の総本山「大念仏寺」で開催された大式典の際、仏画の展示コーナー設営でお手伝いをさせていただいたご仏縁があるが、あの素晴らしい絵画の本物が弊社に並ぶ光景が夢のよう。

 スタッフ全員がその美しさに感動し「心が洗われた」という感想が全員からあったが、4日間の開催期間中、お一人でも多くの方々にご覧いただきたいと企画室が動き始めている。

 私の部屋に入ると絨毯が替わっている。防寒用だそうで、シミひとつない新品が気持ちよく、落ち着く色合いにも満足した。

 この一週間、ちょっとハードな状況が続く中、私は随分と楽をさせてもらって助かったが、その分をスタッフが担ってくれたことに感謝をしている。

  不在中の電話の中に辛い思いを抱くこともあった。午後に改めて電話をいただいたが、広島県の大切な方から家族の容態が悪いという知らせ。夏頃に「万一の際 には司会を」と相談されたことがあるのを思い出したが、まさかそんなに悪いとは思っていなかったので衝撃。手を合わせてご快復を祈念した。

 人生とは季節と共に移ろいゆくもの、四季それぞれに悲喜があろう。ふと思い出したのがこれまで担当した葬儀のこと。最も暑かった葬儀と寒かった葬儀。

 最高に暑かったのは、地元の重職を歴任されたお方。1000名を超す会葬者があり、式の途中で女性スタッフ1名と接待担当スタッフ3名が熱中症みたいなって倒れてしまった。

 接待担当として20名が携わっていたが、全員20代でも2時間の葬儀は大変だったよう。終わると同時に10名以上が真っ青な顔色で座り込んだ最高気温38度の日であった。

 最も寒かったのは、住吉区の大きなお寺で行われた同業者社長の葬儀。遺言から司会を担当していたが、その日の寒さは放射現象とやらで半端じゃなく、マイクを握る手が勝手に震えて止まらないほど冷え込んでいた。

 しっかり防寒対策をしたつもりだったが、折悪しく風が強くて体感温度がグーンと下がり、マイナス10度ぐらいに感じた恐怖の1時間半の葬儀だった。

「人 に歴史あり」なんて言葉があるが、思い出深くて忘れられない葬儀がいっぱいある。それらを書いたら1000ページを超えるだろうが、送らせていただいた 方々、そして、その際におられたご家族の皆様にも、それぞれの歴史が刻まれていることを忘れないようにしたいと考えている。

 夕方、音響のプロがスタッフを伴って来社くださり、特大アンプにつなぎ換えて音響チェック。ついでにワイヤレス・システムのテスト・デモまで体感できて勉強になり、有意義なひとときを過ごせたことに感謝を。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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