2019-02-19

奇跡の10年  NO 8432

ラムネ温泉館のロゴ大病を患ってから丸10年を経過した、まだ「この世」に在住しているが、一昨日、昨日と自宅内で転倒したのだから弱りつつあることは確かで、立ち上がるとフラフラ感を覚えて後方へ倒れるのだから始末が悪く、入浴時は特に気を付けなければならない。

5ミリズレていたら死んでいたと担当医から言われたが、脳幹損傷、延髄損傷、声帯半傷、左半身知覚障害で温覚痛覚麻痺、右半身不随、呂律回らず、右顔面麻痺、誤嚥性肺炎なんて医師と看護師の会話が聞こえたので覚悟していた。


救急車野中で出発まで30分を過ごしたことを憶えている。夜明け前のことで受け入れ先の病院が見つからなかったからだが、あんな状況から命を落とすなんてことがあってはいけないことで、タクシー代わりに救急車を呼ぶ人もいるそうで困った社会である。

1月の中頃から様々な兆候があったが、3月にMRI検査と決まっていたので楽観していたのが悪く、突然の発病となってしまった。

その瞬間から立てなくなるのだから信じられないが、搬送された際に医師から「指で鼻を触ってください」といわれ、左手は問題なかったが、右手が頭の上方へ行ってしまったことに衝撃を受け、自分の病気が脳梗塞と知った。

病床にあって1週間後に奇跡が起きた。機能不全だった右手が動くようになり、来室されたリハビリ担当の女性の先生が「ウソッ!信じられない!」驚かれたのも無理はなく、無意識にスプーンを右手で持っていたからだった。

こんな奇跡は搬送された次の日に見舞いに来てくれた友人のおかげだと今でも感謝している。リハビリを早く始めることが重要と様々グッズを買ってきてくれ、その中のエッグ型のゴムボールを握るリハビリの効果だと思っている。

そんなところから現在存命していることそのものが奇跡であり、杖を片手にあちこちに出掛けて講演まで担当したのだから驚かれている。

障害を抱いてから行った所を思い出しているが、札幌、富良野、トマム、小樽、苫小牧、室蘭、洞爺湖、ニセコ、函館、青森、八戸、気仙沼、東京、筑波、長野、糸魚川、金沢、白馬、ハワイ、オーストラリア、湯村温泉、湯郷温泉、尾道、岡山、讃岐、屋島、道後温泉、高知、雲仙、長崎、嬉野温泉、熊本、湯布院、平山温泉、日田温泉、呼子、伊万里、太宰府天満宮、博多、武雄温泉、指宿、豊後高田昭和の町、四国三好温泉、甲斐善光寺、岐阜善光寺、犬山、山梨湯本温泉、伊勢神宮、鳥羽、榊原温泉、松阪、名古屋、岡山県誕生時、香川県仏生山浄土寺、金子みすゞ記念館、仙崎向岸寺、仙崎園城寺、山口湯本温泉、有馬温泉、熊野古道、南紀太地などが出て来るので有り難いことで、この体験で学んだことは「病気と寿命が別物」ということだった。

さて、新潟県のスキー場で行方不明になった男性二人が無事だったニュースにホッとした。ゲレンデから離れてツアーコースに行った時に吹雪に遭遇し、視界が悪くなったことが原因だったようだ、山の恐ろしさは想像以上であることを知っておきたい。

大阪から奈良へ向かう簡易登山で遭難した人もあったし、スキーのツアーコースで私も一つ間違えていたらという体験をしている。のホッポオンセン

志賀高原の上級者ツアーコースを友人と挑戦していた時、新雪でコースがわからなくなってしばらくしたら、「そっちへ行ったら遭難するぞ!」と声を掛けてくれた地元の人があり、無事にコースに戻って助かったのだが、今考えてもぞっとする体験談となっている。

今日は妻の誕生日で、友人達からの電話やプレゼントが届いていたが、互いにこんな年齢まで存命出来るとは思っていなかったし、「あなたは病気の総合商社みたい。でもすぐに医院や病院に行くから長生きするわ」と言われるこの頃で、来月の私の誕生日頃に温泉に行きたいと考えている。

今日の写真は大分県長湯温泉ラムネ温泉館」のキャラクターを。描かれたのは「南伸坊氏」で、温泉の存在を世に知らせたのは作家の「大佛次郎氏」と言われており、行ってみたい温泉のひとつだが、「荒城の月」の流れる豊後竹田駅や「岡城跡」にも立ち寄りたいものだ。 
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