2018-01-20

大寒波の恐れ  NO 8094

山陽道の雪景色明後日の大阪の天気予報は雨。次の日から日本列島に猛烈な寒波で東京都都心部でも積雪があるように伝えていた。

大都会に積雪があると道路の渋滞が発生するのは当たり前だが、雪の恐ろしさに未経験の人達が多く、スリップ事故に歩行者が巻き込まれる危険性も高まるので気を付けたい。

大阪市内で積雪があってタイヤチェーンを装着して式場お寺へ行ったら、参列者の方々からチェーンを用意していることとす横着しているのを目にされて驚かれたことを憶えている。

瓜破斎場往復で運転したが、同乗されていたお寺さんや喪主さんが乗り心地の悪いチェーン走行を「忘れられない体験になった」と言われたことが印象に残っている。

5センチ程度の積雪だったが、一部の道路で圧雪やシャーベット状態になっており、交差点の随分手前から慎重に減速運転しなければならず、後方から追突されないかも心配だった。

ここで、序にこれまでの私の人生の中で運転する車が積雪で体験した出来事を書いておこう。

青春時代のことだった。友人と2人で名神高速道路を名古屋方面に走行していた時に降り出した雪、それは夜ということもあって見る見る内に路面を真っ白にして数センチの積雪となった。

チェーンもないしノーマルタイヤなので後悔してが、これ以上は危険と判断して大垣インターチェンジで降りたのだが、本線から出てカーブの所でハンドルのコントロールが不可能になってガードレールへ衝突する寸前で止まり、そこから恐る恐る徐行して料金所を経てから高速道路の下にある通行トンネルみたいなところで駐車して取り敢えず雪を凌ごうということになったのだが、走行していないので暖房の効力が低く、寒くて眠れることも出来ないし、凍死の危険性もあったところからずっとエンジンを一定の回転を保って明るくなるまで過ごし、5センチ程度の積雪になった県道を通って大垣市内まで行った。

九州へ向かって中国自動車道を走行している時だった。三次インターチェンジの手前10キロ辺りから降り出した猛烈な雪、インター手前の電光掲示板で」「この先通行止め」の文字を確認し、三次インターチェンジで降ろされて尾道方面へ一般道を走行したのだが、川の橋を渡って川岸を左に行こうとハンドルを切ったのに車は曲がらずどうにもならず、ノーマルタイヤでも新品だったので溝が深かったことが幸いしたようで、ガードレールし衝突寸前で停止、ゆっくりと走行車線に戻ったところで停車してドアを開けて路面を指で触れたら、ツルツルの凍結状態で驚くことになり、そこから広島市内まで自転車程度の速度で走行したが、峠道が恐ろしかったことを憶えている。

クラウン。ロイヤルサルーンが登場した頃だった。中国自動車道を九州に向けて夜間の走行中に兵庫県の佐用の辺りの長いトンネルを出ると猛烈な雪で路面は真っ白。これは危険と2キロほど走行して路肩の広くなった場所に停車、そこでタイヤチェーンを装着して走り出した。

時速40キロになると遠心力でチェーンがフェンダーを擦るような音がするので35キロ以上は出せない状況。しかし走行中に何かを忘れているような気がしてならず、それから10分程走ったところにあったパーキングエリアに入って後輪に目をやったら、ホイルキャップを外さずにチェーンを装着しており、それが傷だらけになっているのを見て情けなくなった。

九州で仕事を終え、山なみハイウェイを通って別府からフェリーで大阪南港にと考えて肥後大津を抜けて大観峰に上がったら、昼過ぎから猛烈な雪に見舞われた。短時間で道路一面が真っ白になり周囲は雪景色になってしまった。

大型トラックの後方について轍を利用して走りながら、大阪を出る前に購入していた新型の樹脂製タイヤチェーンのことを考えていたら、大型トラックが停車。運転手さんが降りて来て「これ以上行くと遭難するからバックして戻るわ」と言われ、私もバックして方向転換が出来そうな場所まで戻って下ることにした。

広い空き地で方向転換をしようと思ったが、ここで思い出したのが雪国でタクシーを利用した際の運転手さんの話で、それは積雪のある場所から発進する場合は空転しないようにすることで。それにはサイドブレーキを半分利かせて転がすテクニック。その実践でうまく脱出出来ることになった。

中国道のタイヤチェーン走行で体験したことだが、積雪のない所で外したら、しばらく行くとまた積雪があって参ったこともあったし、横を通り抜けていく冬用タイヤ装着の高速バスが羨ましかったし、積雪のないトンネル内の走行は最悪だったことは体験しなければ分からないだろう。

世界的に異常気象で寒波に見舞われている。今年の冬は厳しそうでこれからが本番である。「朝を迎えぬ夜はない」「春を迎えぬ冬はない」という言葉を思い浮かべながら風邪に気を付けたい。

今日の写真は広島のピピの社長のブログから拝借。山陽道の岡山付近の雪景色を。
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