2019-08-18

世は様々  NO 8556

特急北斗数日前の号で「特急 北斗」のことに触れたが、当時はまだ「特急スーパー北斗」が登場しておらず、札幌と函館間を4時間近く要していた。

「特急 北斗」の特徴の一つにグリーン車がハイデッカーになっており、床が一段高くて窓も広く設計されていて車窓の光景が売り物となっていた。

「特急スーパー北斗」は振り子形式のディーゼル特急で、東室蘭から函館まで車窓に見える内浦湾に沿って走行するところからカーブが多く、高速運転するには振り子形式が選択されたのだろうが、130キロ運転をしていたことから最速の列車は札幌と函館間を3時間で結んでいた。

8月31日と9月1日以降の休日には夏限定の臨時列車「特急ニセコ」が運転され、長万部、ニセコ、倶知安、小樽を経て札幌に入る函館本線を走るが、昨秋に長万部駅おから普通列車でニセコまで利用したことがあり、日程が合えばと残念な思いを抱いている。

「特急スーパー北斗」と同形車両は「特急スーパー白鳥」や「特急スーパーおおぞら」などもあったが、エンジントラブルからの出荷が相次ぎ、運転本数を減らして最高速度を抑えたこともあり、所要時間が30分以上掛かるようになってしまった。

トマムへ行った時には南千歳駅から「特急スーパーとかち」を利用し、次の日にトマム駅から新得駅まで同じ特急列車を利用したが、この区間に普通列車は運転されておらず、特急券も不要となっていた。

新得駅から普通列車に乗り換えて富良野駅に向かったが、改札口で「あの列車で間もなく発車します」と言われて袴橋の階段に急いだら、列車の運転手さんがゆっくり来てくださいと声を掛けてくれたので安堵した。

トマムのツインタワーのスイートタイプを利用したが、それから2週間後に運営だけを星野リゾートが担当し、経営権を中国資本に売却されたことを知った。

スタッフにもびっくりするほど中国人が存在しており、別のツインタワーのレストランに行くのに連絡通路のトンネルを随分と歩いたが、到着したフロントの女性スタッフが中国人で我々の席を料理コーナーから最も離れた角に案内され、津を手に料理のトレーを持っていたら、見かねた日本人の女性スタッフが「私がお持ちします」と助けてくれた出来事もあった。

3年前、平山温泉、雲仙温泉、嬉野温泉と連泊した際、バス乗り場に行くのに階段を降りてまた上がらなければならず、キャリーバッグやお土産の入った大きな手提げ袋を持って階段を降りていると、すれ違った若い女性が戻ってきて荷物をわざわざ運んでくれて涙が出るほど嬉しかった土産話も懐かしい。

旅の思い出とは様々あるが、杖を手にする障害者になってから世の中には優しい人も少なくないと思うようになったが、先月のニュースに出ていたスマホ片手で白杖者にぶつかり、「目が不自由なら1人で歩くな!」と暴言を吐き、蹴った事件には憤慨した。


歩道の中央に突起している目の不自由な方のための設備スマホ片手に歩く指針になるから便利という行動だったようだが、こんな罰当たりの人間もいることは確かで、大阪の東住吉区で逮捕された高速道路の暴行事件で全国的に恥を晒した人物も同じような気がする。

車を自慢したり、有名人や各界の人物と写真を撮影したものを後悔するのも典型的な恥曝しだが、何かあった際に蔑視されることは当たり前である。

「たばこと命のどっちを?」や「お酒と命とどっちを?」と医師に問われ「お酒です」と言い切った人物がいたが、「ギャンブルと命のどっちを?」と問われても海外のカジノに通う愚かな人物もいるので世は様々である。

今日の写真は「特急ニセコ」に使用される同型の「特急北斗」で、もう20回以上利用している。
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