2013-03-23

記憶の忘却  NO 3228


 朝早くにスタッフから電話が。深いご仏縁のあるお方のご訃報を知った。誰もが知られる企業の創業者さんで、先代ご夫妻やご伴侶の葬儀を担当させていただいたし、東京の関連会社のトップの方の社葬の司会を担当した歴史もあった。

  昔、火葬場までの送迎車としてセンチュリーを用意していたが、瓜破斎場に向かう車内で「センチュリーというトヨタの車があるだろう。あれは不細工なデザイ ンだね」と話し掛けられ答えようがなかったことを憶えているし、社葬の打合せに奈良県の山間部のお寺さんまで何度も参上した思い出もあり、心から手を合わ せながらお通夜とお葬式に参列しなければと思っている。

 行くか行かないかではなく行けないこともあるが、準備だけはしておこうとパスポートの申請に行った。区役所で戸籍謄本や住民票の写しを貰い、真向かいにあった写真館で既定の写真を撮影して貰って大阪府の窓口に行ったのだが、そこでミステリーみたいなやりとりとなった。

「過去に何度か取得されていますが、最後に申請された分がまだ有効になっています」と言われたからである。

こ の数年は何度か入院したこともあり、海外に行ったこともなかったので誰か他人が「なりすまして」とか、ひょっとしてテロリストに悪用されたのではとまで考 えたが、「一度探してください」と言われて自宅に戻る途中、ふと浮かんだのが今グアムに行っている親戚のこと。そこからサイパンのホテルに勤務していた姪 の結婚式に出席したことを思い出した。

 確かにその時にパスポートを取得していたことが判明。記憶が飛んでしまった自身に情けない思いを抱きながら自宅の机を探したら、そのパスポートを発見。再度窓口に行って更新手続きを行い、紛失届をしなくてもよいことになって安堵した。

 外国に行くなら羽田、成田、関西空港だと記憶を辿っていたのだが、サイパンに飛んだ際はコンチネンタル航空で、名古屋空港からの便だったので思い出せなかったこともあった。

 天王寺駅と近鉄百貨店をブラブラ歩いていると、何人かの知人と出会ってびっくりしたが、春の気候になって人の出が多くなったような感じもした。

 昼時の飲食街はどこも行列が出来ている。昔から医院と理髪店と食事で並ぶなんて大嫌いな性格。ちょっと不便な場所にあるファミレスの存在を思い出して行ってみたら、禁煙席は待たされるそうで、仕方なく喫煙可能席の方へ行った。

 そこで驚いたのは女性の喫煙者が多いこと。それも若い人達の姿に衝撃。いつか出産することになるのにと考えながら、社会で何か啓蒙などに取り組まなければと焦燥感を抱いた。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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