2019-12-01

大変だった!  NO 8649

高野山駅朝から喫茶店に立ち寄り、それから寺田町駅で妻と待ち合わせた。腰痛が酷くて杖を手にする異様な歩行姿なので高野山行きを断念するように行ったが、言い出したら耳を貸さない困った性格なので仕方なく付き合うことにしたのだが、何分経っても妻の姿が見えない。気付いたら改札の中に入って椅子の所に座っていた。

誰の目にも2人が杖を手に歩く姿に驚かれるが、時速2キロの私の歩行速度に比べて時速1キロ状態の妻、しばらく歩いて後方を見ると姿が見えず、戻ってみると歩けない状態でホームの椅子に座っている。目的地に行くまでに何人もの人達に介助して貰うことになったが、高野山へ上がるケーブルカーでは40代ぐらいの女性に世話になり、昼食に立ち寄る精進料理で知られる花菱にお誘いしたが、タクシーが到着するとそこから頑なに入店されず、自宅のある高野町に帰って行かれた。

後ろ姿に手を合わせたが、タクシーの運転手さんも優しい声を掛けてくださり、「ゆっくりでいいですよ」と言われて助かった。

こんな身体では事故を起こすと指摘していた妻だが、金剛峯寺の山門の所で躓いて転倒し、目の上下に小さくない傷を負った。

金剛峯寺におられる方を尋ねたら、若い僧侶を連れてこられ、彼が車椅子で配管させてくださった。

拝観料も無料だったし、拝見はご遠慮くださいという「奥殿」まで鍵を開けて案内くださったが、そこは皇室の方々などVIPを迎える世界で、昭和天皇と皇后陛下もむ帰られたし、ダライラマ氏も来られたそうでびっくりした。

皇室の方々が来られる場合、隣室にお着替えをされる部屋も準備され、衣装の入ったタンスまでセッティングされるそうなので驚いたが、廊下を進むと「松下幸之助氏」が寄進されたという立派な茶室があり、そこから見える庭の光景は特別な美の世界を感じた。

若い僧侶には駐車場のタクシー乗り場まで贈っていただいて恐縮したが、友人達への土産と考えていた胡麻豆腐の店舗へわざわざ電話を掛けてくださり、私の名前を伝えてタクシーで到着するときには準備してくれるようにご配慮いただいた。

そんな人の善意に嬉しい体験をした日だったが、利用した南海電車には残念なことがあった。これはルールでそうなっているのかも知れないが、ちょっと納得出来ない問題を感じた。

新今宮駅で高野山のケーブルカーを含む往復切符を購入したのだが、帰路で所用で立ち寄る橋本駅で降車したら、途中下車と言うことでそこから新今宮駅までの分が無効となったからだ。

JRのジパング倶楽部を利用して連続乗車券などで体験しているが、JRのその場合はゆうこう日数ないなら途中下車が可能となっており、なぜこんなシステムになっているのだろうかと
思ってしまった。

タクシーで高野山駅でケーブルカーに乗り換えて極楽橋で電車に乗ったが、高野下まで急カーブの連続で、脱線防止のレールに車輪が接して軋む金属音に悩まされる体験もしてきた。

高所恐怖症の私は、ケーブルカーも恐ろしいが、急峻なカーブを走る電車も恐ろしく、山崩れでも発生すればどうなると思いながら、地震の発生で山津波が起きないように祈っていた。

妻の顔の傷が腫れてきていた。休診日に限ってこんな出来事が起きる、明後日の月曜日に知り合いの外科医院に行くが、経緯を知られたら間違いなく叱責されると予想する。

明日は大阪マラソンの日である。夕方から猛烈に冷え込んできた我が大阪だが、出場される方々に影響がないことを願っている。

冷え込むことで知られる高野山だが、今日の日中は嘘みたいに穏やかだった。二日前に雪が降ったそうだが、こんなに冷え込むと温泉が恋しくなる。

今日の写真は高野山駅を。
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