2019-10-24

「報」と「砲」  NO 8616

テレビ番組の中にイトマン事件でフィクラーメン道場サーとして知られる「許 永忠氏」のインタビューが流れていた。日本の裁判で判決を受け、韓国で服役後に韓国内で在住しているそうだが、分かり易い日本語で「政治家は金と票しか動かない」と言われた言葉が印象に残った。

氏は大阪で生まれて少年時代を過ごされたことを知ったが、私と同年生まれであることも知った。

我が国の大臣の「香典」問題がややこしくなってきた。明日の国会で説明するそうだが、週刊誌が報じたことが事実とすると完全な選挙法の違反になるところから、辞任することになるだろう。

週刊文春とはまさしく「砲」と称されるようにスクープを連発するが、それだけ記者達の活躍が秘められているようだ。

午後の番組では「徳井氏」の問題が注目されていた。芸能界から「追放」という意見も合ったが、遡ると元プロ野球選手だった「板東英二氏」の脱税問題に似ているという指摘もあった。

「板東氏」とは何度かテレビ番組でご一緒したが、それは氏の事件が表面化する前で、氏の番組の放送作家とゴルフに行ったことも懐かしい。

「徳井氏」の問題が表面化したのは国税庁のリークという噂も出ていたが、それなら「一罰百戒」という意味も想像できる。

税の専門家である税理士にも様々いるし、事務所に勤務している人物が共同正犯で悪事に手を染める事実もあるのでびっくりだが、しっかりとした証拠を国税庁が内定して把握しているならタイミングを計って「調査」から「捜査」に行動するだろう。

知られる新聞記者と週刊誌の記者に聞いたことだが、国家資格を有する専門家や公務員の悪事を記事にすることが周囲から認められることにつながり、そんなネタとなる記事を求めて裁判所、警察、税務署などを回っているそうだ。

大手の新聞社の記者で入社してから「遊軍」という立場で取材を受けたことがあった。彼は若いのに運転手付きの黒のハイヤーで官公署を回っており、会食していた時にも事件の報から飛び出して行ったこともあり、しばらくご無沙汰していたらメールが入り、外国の支局長として
海外に行っていることを知った。

毎年年賀状が届くので再会する日を楽しみにしているが、今は東京本社の重職に就任しているのでエリート街道を進んでいるようだ。

彼が紹介してくれた週刊誌の記者が印象に残っている。それは我が業界の暗部を特集することから私の存在を伝えたことから始まったが、東京から新幹線で何度も来阪していたことも懐かしいが、彼が纏めた記事が掲載されて大きな話題になったことを憶えている。

アマゾンで「お坊さん派遣」というシステムが数年前に登場して驚いたが、様々な問題が表面化してアマゾンが中止することが報道されていた。

「お経も読めないお坊さんが」なんて見出しが目に留まったが、紹介手数料が5割という裏話にも衝撃を受けた。

そもそもこんな紹介ビジネスに登録するお寺さんがいるとは信じられないが、ネット社会の便利さの裏側に仕掛けられた遺族を悩ませて二重に悲しませることがなくなることは歓迎だ。

随分昔のことだが、大手新聞社の東京本社からアポがあり、ベテランの女性記者を取材に行かせると連絡があった。取材のテーマは読者アンケートの結果に関することで、「お寺にいいたいことは?」というアンケートを行ったら、「大変な目に遭った」「檀家を止めたい」「宗派を変えたい」「「お寺を変えたい」など悪いイメージがいっぱい集まり、「葬儀社の立場としてどう思うか?」と問われたのだが、私は彼女に「税務署的なアンケートはおかしい」と指摘して説教をした。

それは調査相手を疑う姿勢のアンケートで、悪い体験を募集したら悪いことばかりが集まるのが当然で、「どうして立派なお寺さんのことについてアンケートに設けなかったか?」ということだった。

また、産経新聞の東京本社に電話で抗議して「間違った記事を掲載しました」と謝罪訂正記事になった出来事もあった。それは家庭欄の記事で、全国の葬儀費用の平均についてある互助会が調査したものをそのまま掲載したもので、貸借対照表みたいな数式で掲載されていた物だが、支出欄に「香典返し」が入っているのもおかしいし、それなら収入欄に「香典」がなければおかしいというものだった。

「責任者出て来い」というような苦情ではなく、電話口に出られた編集責任者の方に紳士的に開設したら「確かにおかしいですね」となり、2日後の家庭欄で謝罪訂正記事が掲載され、末文に私の名前が出て来て「指摘を受けました」とあった。 

今日の写真は新千歳空港内にある「ラーメン道場」の写真を。10軒ほどの店舗が存在して賑わっている。
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