2019-05-28

あれから17年か  NO 8492

九州 講演 左足の不具合から整骨院に通っているが、右足にも不具合を感じ始めて施術を受けている。

これらは10年前に煩った大病の後遺症である「知覚障害」に因するものらしいが、言葉で表現不可能な症状なので困っている。

どんな境遇にあっても「恵まれている」と考えるべきと教えられたことがあるが、杖を手に歩いて出掛けることが出来るのだから幸運と思うようにして自身を慰めている。

昔から「加害者になるな、被害者になるな」と言って来たが、高齢者による暴走事故や逆走運転などは前者であり、「オレオレ詐欺」のターゲットとして巻き込まれるのは後者のことだろう。

友人や知人達との会話の中に「ややこしい」電話が多いと聞く。我が家にも何度か掛かって来たが、妻の対応に疑問を抱いた私が切って事なきを得たが、銀行名や誕生日を伝えていたのでびっくりだったが、次の日に銀行や役所に確認したら該当者やそんな変更もなく、「最近は多発しているようで気を付けてください」と言われた。

後遺症の中でやっかいなことが「嚥下障害」で、時折にきかんしから肺に入ってしまい苦しくて死にそうな体験を何度もしている。

入院時に医師から「メカニズム」について説明を受けたが、飲食時に飲み込む前に脳から気管支に蓋をして食道の方へと命令が出されるのだが、この機能に障害が出ると開腹までに大変な苦労の体験をすることになる。

食べ物なら「今から飲み込む」と命令しても少しは弛緩があるが、水はすぐに到達してしまうことから難しく、スプーン1杯の水を飲む許可を貰うまで2ヶ月間を要した。

肺に入ってしまうと「誤嚥性肺炎」という恐ろしい発病につながるが、救急車で搬送された際に煩ってしまっており、約1ヶ月間高熱で苦しんだことを憶えている。

昨日、横着をして寝転んでお茶を飲んだ際に誤嚥してしまい、咳き込んでいるときに電話が鳴り、妻が対応したら私に変わって欲しいと言われたそうで、「ちょっと取り込み中で、すぐかけ直します」となった。

相手様は昔から交友のあるお寺様で、この「独り言」を随分前からご笑覧いただいており、時折に電話やメールを頂戴している。

この「独り言」の発信を始めたのは「2002年3月1日」のことであるが、そのご住職は「独り言」の存在を知られてから初号まで遡ってご笑覧くださった歴史があり、何度か会食した際に記事の内容が話題になったこともあった。

誤嚥は5分ほどで治まった。慣れると対処の仕方を学ぶもので、咽せて咳き込んでいる中で何とか納めるテクニックを身につけている。

折り返して掛けた電話の内容にまた衝撃を受けた。ご住職が檀家さんのご不幸で導師を勤められたそうだが、二七日でご自宅に参上された際、喪主を務められていた奥さんから予想もしなかったことを聞かれたそうで、「信じられないね」と嘆かれていた。

そのご夫婦とは我々夫婦と何度もゴルフに行ったこともあり、昔から交友があったのだが、担当したスタッフにその旨を伝えたにも関わらず、我々には知らされることなく進められてしまい、お通夜も葬儀も参列していなかった。

「どうなっているのです?」と訝られていたそうだが、そんな出来事は瞬く間に広まって行くことは当然で、会社もスタッフも転がってしまった悪評が消えないと想像する。

目の調子がいよいよ悪化の一途、深刻な状況となっている。すぐに疲れて痛みを感じるところからこの「独り言」の発信も少なくなっている。しばらくは仕方がないと焦燥感に駆られているが、良寛さんの言葉を思い浮かべながら過ごすことにしている。

今日の写真は過日の九州での講演のひとこまだが、後方に「お大師様」がおられたので着席することなく立って1時間半を乗り切った。
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