2018-09-21
逸れてくれ NO 8323
昨日の熊本県で記録した大雨のニュース映像にびっくりした。何度か行ったことのある江津湖が溢れた状態になっていたからで、友人、知人、親戚が多いので電話で被害の確認をしたが、三角半島方面の親戚は近くの川が氾濫水位になって怖かったと言っていた。
20分の間に3回も短時間記録的大雨の情報が出されていたが、熊本城近くの道路でも観推移していたので大変だろうと思っていた。
また台風が発生したようだ。民間の気象情報会社の存在もあるが、契約していなければ情報を得ることは出来ず、一般的には気象庁の発表する台風情報を見ることになるが、アメリカ海軍が気象情報を公開しているHPがあることを知り開けたら。気象庁の予想と少し異なる内容だったので興味を覚えてしばらく比較することにした。
発生した台風は猛烈のレベルに発達しそうで、26日には台湾と沖縄の中間地点に到達するみたいだが、この地点から方向を変えて北上する危険性があるので心配だ。
その頃になると中心付近の最大風速が70メートルで、最大瞬間風速が80メートルを超えるというのだからスーパー台風と呼ばれるレベルに発展するようで、今月の初めに襲来した台風21号以上の勢力に恐怖感を抱いている。
昨日の東京の最低気温が15.6度でかなり冷え込んで来て秋の深まりを感じている。「紅葉は葉の命の燃焼である」という言葉を思い出しながら、ふと知られる高僧「良寛さん」の言葉が思い浮かんで来た。
「裏を見せ 表を見せて散る紅葉」という句は知られる「良寛さん」の言葉だが、心から恐怖を味わった過日の台風21号で揺れる家の中で思い出した言葉も「良寛さん」の作で、「災難にあう時節には災難にあうがよく候 死ぬる時節には死ぬがよく候」というもので、私が20代の時に読んだ本の中で目が留まってからずっと憶えている言葉だった。
ご仏縁のある人物が越後で発生した大地震に遭遇した時に「良寛さん」がお見舞いの手紙を送った際の一文だが、「これは災難をのがるる妙法にて候」と添えられているものだった。
台風襲来の時、我々夫婦は2階にいたが。猛烈な風に揺れる家が軋み、異音がする中で3階が飛ばされるような恐怖を感じながら過ごす中、ふとそんな言葉を思い出してしまった。
建物外壁に大きな被害があったが、負傷することもなくてホッとしたが、あんな体験は二度とご免だと書いておくが、地震や台風が発生しないことを願ってしまう。
大きな被害受けていた関西空港のターミナルビルが明日から再開出来るし、連絡橋もタクシーとハイヤーの通行が認められることになった。
あの台風の時、出発を予定していた人だけではなく、帰国や入国予定のあった人達も少なくなく、孤島状態になってしまった海上空港の脆さを曝け出したような気がした。
神戸空港への船による移動や、バスによる最寄り駅までの移動も行われていたが、長時間の列に並ぶストレスは半端じゃなく、私のような障害者なら耐えられなかったと想像する。
想定外のことが発生しても最も優先しなければならないことは、責任者が現状を完全掌握して、入手した情報を開示伝達することで、例えば新幹線乗車時に緊急停車があり、それが大雨による鉄橋の安全確認のために停車とアナウンスされたら文句を言う乗客もいない筈で、自然災害とタンカー衝突による連絡橋の損壊が原因でも、今回の関係者の対応は最悪だったように思える。
情報の伝達はサービス業で最も優先されるべき基本で、劣悪な環境の中でも落ち着ける環境を提供出来るものである。
地震の次の日に新千歳空港が再開しているニュースを観て安堵した。搭乗されて離陸した際にどんな思いをされるのだろうかと考えてしまうが、関西空港の再開も安全第一で願っている。
今日の写真は「良寛さん」の像を。