2004-12-25

安全対策?  NO 1016


 銭湯の電気風呂が欠かせない状況、足が冷えると腰がジンジンしてくる。ギックリ腰は兆候を感じたら初期対応が何より大切。お通夜で冷えて帰宅してから入浴し、寝る前に銭湯に行く対策が功を奏しているが、ちょっと油断したら大変、クシャミも出来ない激痛に襲われるから。

  アメリカに在住する娘からのメール、最高気温がマイナス7度で最低気温がマイナス23度、それで雪が降らないというのだから不思議で理解できない。まだま だこれから冷え込むそうで、マイナス30度という酷寒の季節を迎えるとのこと。それから比べれば<楽だ>と思い直して外に出る。

 シナリオを創作しながら様々なことを想いつく。閃きを「かたち」にすることが重要で、その度に事務所の扉を開けるのだが、次々作業が増えるスタッフ達は大変だろう。

 10分間しかない昼食時間、そこで閃いたことをパネル創作に進めさせる。故人がお心残りとなっていた北海道旅行、地図をバックに飛行機、トワイライトエキスプレス、フェリーなどの写真を組み合わせ、大きなパネルデザインに打ち込む文字を伝えておいた。

 扉が開き、私が入る度に難しい注文が増える彼女達。しかし、きっと故人がお喜びくださるとの思いの共有は強く、4名の専門スタッフが取り組んでくれた。

 仕事が重なり夕食どころか昼食も取れなかったスタッフもいる。世の中はクリスマスというのに気の毒だが、悲しみのご遺族のことを考えると責務がある。心の中で「ごめんね」と手を合わせながら、どうしてもきつい言葉で命じてしまう。

 私が担当していたお通夜から帰社すると、机の上にクリスマスケーキが置かれている。前のメモリアルサービス事務所の近くにあるお菓子屋さんがプレゼントくださったそう。

 冷蔵庫から取り出してきたイチゴを並べてグレードアップ、最初にナイフを入れたのは芸術派の新人。空腹を正直に表現しながらパクついていた。

 これから原稿をいっぱい創作しなければならない。お通夜の式場で弔問者から拝聴した情報が多く、これらをシナリオ化したいから。

 ご親戚が多く、レンタル布団を20名様分準備した。空調は大丈夫だが冷え込みを考慮して毛布も20枚用意させる。お通夜で安眠とは不可能だろうが、横になられるだけでも随分と心身が休まる。悲嘆にくれられる喪主様のご体調が心配だ。

 さて、音響のプロから聞いた話だが、世の中信じられないほど物騒だ。器材を積んだ車を会社内の駐車場に置いていたら、次の日、車が消えていたと言う。

 会社の建物内はセキュリティ会社と保障契約があったが、駐車場は含まれておらず、その損害たるや膨大なもの。ただ「お気の毒に」とお返しするだけだった。

 嫌な世の中ではないか、お通夜や葬儀の場での窃盗犯罪も増えている。黒い服を着ていたら怪しまれず、親戚さんの控え室も狙われている。全国で香典狙いの犯罪も多く伝えられ、悲しみの遺族を二重に悲しませる「罰当たり」な人物が増えてきた。

 「まさか」なんて言葉は使いたくない。葬儀社の仕事、ますます複雑多様化の時代に突入したようだ。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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