2004-12-16

講演から   NO 1006


講演「命について」が終わった。阪神淡路大震災で多くの犠牲者のお世話を担当された「株式会社 公詢社」吉田社長のお話、何度拝聴しても涙なしではおられない世界。ご参加くださった方々が「愛と命」について、きっと何かをお感じくださったと信じている。

 講演の企画は考えていたが、協会のメンバー達が参加されることもあり、ご体感をいただきたいとの思いから急遽「追悼セレモニー」を組み入れ、ご祭壇の存在にメンバー以外の皆様にはさぞかし驚かれたことと拝察申し上げる。

 簡単な打ち合わせだけでリハーサルなし。終わってから女性スタッフに叱られたが、途中で式次第を変更するハプニングにも何とか対応してくれていた。

 吉田社長の講演の中で拝見した映像、そして流された児童達の合唱、それは私が100時間喋るよりも説得力の重みがあった。

 悲しみのご遺族を励ますための「詩」が作曲され、来年初めにCDがリリースされるが、今日は作詞を担当された協会の常務理事「石坂正美」さんに歌っていただいた。

 私の講演はどちらかというと「説教型」で、<何とエラソウナことを>とご立腹された方もおられると想像する。

 あちこちの追悼式典を担当するが、「皆様、誠に恐れ入りますが、ご起立をお願い申し上げます」というやさしい声の司会者さん。続いて「黙祷を捧げたく存じます。黙祷」なんて進行は「式」ではない。

 ご霊位やご遺影をしっかりとご覧いただき、その方々をしっかりと思い出してくださる環境を整えてから「ご起立!」というような突然型に緊張が生まれる。そこで黙祷に入る構成ぐらいは考えて欲しいし、それが進行係という「司会」と「司式」の異なりだと思っている。

  また、エンディング前に全員にご唱和を願った歌があった。ただじっとしているだけよりもご一緒にご参加される意義も大切なこと。声を出されて歌われるこ と、そこに送られる人、送る方々の存在意義が生じ、その「シーン」が思い出になって形見という名のお土産になるのである。

 ご出席くださっていた方々のお顔を拝見すると、過去に葬儀を担当させていただいた喪主様たちも10人ぐらいおられた。そんなご仏縁をお結びくださったことに特別な思いを抱くひとときとなったが、九州、四国、東海、から福島、北海道から来社くださった方々にも手を合わす、

 単なる講演会場が「儀式空間」として「神変することが出来たなら成功だ」と思っているが、その結果は今後に評価の別れるところだろう。

 ご参加くださいました皆様、本日は五ご出席をくださいまして誠に有り難うございました。心から感謝の合掌を申し上げます。
   有り難うございました。
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