2004-12-11

時代の流れかな?  NO 1002


 朝、昨日の疲れが残っている。腰がジンジン、今晩は銭湯の電気風呂と覚悟した。

 予定の仕事を順に進めていたらノックの音。総支配人が「何とか」と、前からアポがあった方との面談要請。OKを出して午後からお会いした。

 この著名な方、お名前は前々から存じていたが、お会いするのは初めてのこと。ただ、私の出演するテレビを何度か見られたことがあるそうで、名刺交換から本題に。

 葬儀社、互助会、JAなどのコンサルが本業の人物だが、お客様のニーズに変革が始まり、顧問先の要望が急変してきてお困りとのこと。それは、偲ぶ会、お別れ会から無宗教形式や司会だった。

 そんな時代がこんなに早く到来するとは予想もされなかったそうだが、はるか昔に「ホテル葬」を提起した私のことを「変なオジサン」と思っておられたと正直に。

 各社で私の名前が出て来るそうで、司会を担当する方々からは「コネはないの?」ともせがまれているともおっしゃった。

 この方の得意とする分野は集客、特に囲い込み戦略というビジネスみたいだが、最近のお客様は個性化と多様化が潮流で、それらがいよいよ難しくなったとご理解されたよう。

 「ホテル葬を体験されたことは?」「・・・」
 「無宗教を体験されたことは?」「15分ぐらいで終わってしまって、何だ、これは?という体験があります。好きな曲ばかり流しても限界があるでしょうし・・・」

 <無宗教って、時間が足らなくて困るぐらいなのに>と思いながら、最も早くご理解願う手法として、創作中だったビデオ映像をご覧いただくことにした。

 それは、まさしく無宗教バージョンのもの。ご遺族への慰めと励まし、参列者への説教的言葉、故人への問い掛けなどが組み合わされた<変>な形式。

 「これ、宗教者がしなければならない部分ですね。見事に日本語で表現されています!」

 それがご感想の最初のお言葉、続いてご覧いただいたホテル葬では沈黙の時間が。<昨日のセミナーに参加されたらよかったのに>と思ってしまうが、総支配人がお世話になったそうで、そのお返しとしてお話を。

 「講師にお招きしたら、どの程度で?」

 それも今回の目的のひとつだったらしく、現実的な講演料を確認されたが、残念だが私は現在、協会関係以外の他府県に出掛ける考えはなく、「あなたのご主催で弊社を会場にされたらいかがでしょうか」とお返し申し上げた。

  今、葬祭業界の最先端技術と注目されるのは「日本トータライフ協会」が有するオリジナルサービス。メンバーだけが活用できる知的所有権という特殊なサービ スだが、そこに至るまでのプロセスが大変。どんな研修会を経てきたかが誇り。それらの一部を昨日のセミナーでご体感くださった方々にはご理解願えたと信じ ているが、簡単ではない世界。

 私が出掛けるよりも、必要な人は弊社へ。僭越だがそんな時代の到来かもと勝手に考えながら、「変なオジサン」のいる「隠れ家」が、先端技術を求められる方々の憧れの場所となってくれればと願っている。

 今から、銭湯の電気風呂に行って参ります。
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