2004-04-24
編集録音 NO 773
最近、学生時代に同期だった知人たちの訃報が多い。
適齢期を迎えた子供の結婚や親の介護、葬儀に併せ、自身の健康に留意しながら仕事と家庭の責務を担う団塊世代。気が付けば自身が送られることも少なくないのである。
それぞれの仕事に就き、それぞれの家庭を築き、あちこちに居を構えており、年賀状だけの交流というケースもあるが、やはり訃報とは寂しいもの。
<大阪だったら弔問に行けるのに>ということも多いが、他府県だったら出来るだけ弔電を送ることにしている。
そんな弔電だが、私は葬儀のプロ。一般的な電文では相手にも失礼だし、毎回異なる電文にしているところから料金が高く付くのが難点。
しかし、本来なら葬儀の場で順位上代読されない筈の私の弔電が、どこでも電文紹介までされているみたいで、後日にそんな内容の礼状を頂戴することが多いし、その葬儀の司会を担当された方が「この人、知っています」と言われたという報告も何度かあった。
知人たちの訃報で気になるのは、喪主をつとめられる人の立場関係。60歳を迎える前に亡くなって喪主が子供となり、「亡き父」なんて記載があったら<奥さんは?>と心配が生まれる。
そんな場合、「母が悲しみくれています。出来るだけ側に寄り添わせてやりたく、長男である私が喪主をつとめます」なんて書かれていたら素晴らしいことだが、そんなアドバイスをする葬儀社なんて存在しないだろう。
さて、夕方から3本のビデオにナレーションを吹き込んだ。その内の2本は一部に女性ナレーターが入っているが、その原稿のすべてがご遺族からのメッセージ。
収録が終わって確認しながら「自分の声を耳にしてどう思うか?」と聞いてみたら「気持ち悪いです」と返してきたが、まんざらでもなさそうで、それだけ成長した証しと喜んでいた。
まだまだプロの道は厳しいもの。ハプニングをハプニングでないように、瞬時に解決できるアドリブ能力まで求められるのがプロの世界。弊社のスタッフ達が、今、その第一歩目に立ったところと謙虚であって欲しいもの。
明日は、特殊なビデオの吹込みが待っている。故人ご夫婦のお名前で登録申請された「星名国際登録証」が届いたから。
詳しくは弊社HP内「星名登録」をご覧くださればご理解いただけるだろうが、専用のオリジナルビデオに特別なナレーションを入れ込む作業。
ご夫婦のお名前で命名された星、その登録名簿がワシントンDCのアメリカ議会図書館に永久保存されるシステム。これにナレーションを吹き込んだビデオ映像 までセッティングするのは全国で弊社だけ。しかし、日本トータライフ協会に加盟するメンバー達も、そんなシステムソフトを有している。
通夜や葬儀の中で星名国際登録証の奉呈式が出来るのは、日本トータライフ協会のメンバーだけ。悲しみを癒す「愛のプレゼント」として、我が協会は一切の販売を行わない理念でつながっている。