2017-02-12

そうですね  NO 5978

貸切露天風呂午前中に行われた葬儀に参列。故人は享年96歳というご高齢だったが、導師をお孫さんが務められていた。

前ご住職とも何十回に葬儀をご一緒したが、ご読経のお声が素晴らしい方だった。また、前々ご住職の葬儀を担当させていただいたが、このお方が導師を勤められた葬儀も何十回とご一緒しているのだが、この方の「引導」を授けられる際の独特の言葉の雰囲気と語り口調が別格であり、参列される会葬者の中で多宗派の方が「葬儀の時は、このお寺様にお勤めいただきたい」と言われることも多く、それこそ「神変」する環境を自然に醸し出す凄い世界だったので印象深く刻まれており、今でも緋衣の後ろ姿が思い出される。

その方は本山の管長として推挙されたことを頑なにご辞退された逸話もあるが、私の葬儀という仕事人生にあって忘れられないお寺様だった。

葬儀が終了した際に女性司会者が謝辞挨拶を代行していたが、その中で「ご高齢の方のお葬式には秘められた寂しさがございます。それはこれまでの人生にあられて多くのご友人の皆様をお見送りされ、ご自分が送られる時はご友人や知人の方々が少なくなっているという事実です」という言葉で、参列されていた方々の中に「そうだなあ」と頷かれていた姿もあった。

葬儀の式場から自宅へ戻る時、地域の同じ町会の役員さんと出会い、つい最近からこの町内で始まっている取組みについて説明があった。それは必ずやって来ると言われている南海トラフの大きな地震の際の行動で、住民の中で役割分担を決めておき、いざの場合に高齢者の避難をフォローするというものだったが、弊社の式場である西館で行われている葬儀のことも想定し、危機管理について説明に伺いますとのことだった。

阪神淡路大震災を体験したが、あんな恐ろしいことは二度とご免だと思っていたら、東日本大震災が発生して福島原発が大変になって今でもどうにもならない状況となっている。

自然の驚異は想像以上の恐ろしさもある。南海トラフに関する地震の発生は多くの専門学者が指摘している。いざに備える体制が重要で、最低1週間分の水と食料を準備しておく必要があるというのも常識だそうだ。関東に在住している娘ファミリーが東日本大震災で避難生活を体験していたが、備蓄が生きるための基本であると言っていた。

大地震が発生すると恐ろしいには津波の襲来と火災だが、避難先のことをしっかりと考えておくことも重要である。

友人や知人達とこのテーマで話し合ったことも少なくなかったが、私が提案した鉄道の駅から線路を歩いてという意見が意外だったようで、近くの学校でも周囲の大火災の危険性があると結論に至った。

昨年の春に熊本で大地震が発生して想像もしていなかった大きな被害があり、私の妻の実家も住むと危険というところから建て直すことになった。隣家は全壊で補助金が下りたが、担当者の判断から実家は補助がされない結果となった。

宇土や下益城にある親戚の家もそれぞれ大きな被害を受けている。復興するには大変な辛苦の時間を要する。まだまだ地震保険に加入する人は少ないとニュースで解説されていたが、大地震の発生と火山の噴火はないことを願いたい。

今日の写真は雲仙「宮崎旅館」の貸切家族風呂の露天風呂だが、手前にゆったりと寛げる内湯も併設されており、貸切料金が無料だったのでびっくりだった。
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