2016-11-09

思い出したこと  NO 5024

紅葉博多駅前の道路で発生した陥没事故は想像以上に甚大な被害もあって周囲に深刻な問題が浮上している。

一時はガス漏れから周辺の立ち入りを制限する警察官の姿もニュース映像で流れたが、この事故が発生する時に爆発音を耳にしてその模様を撮影していた目撃者が存在し、地面からガス爆発のような炎が確認されていた。

そこから陥没が始まって次々に広まって行ったのだが、周囲のビル内の人達に避難勧告もあって復興まで時間が掛かりそうである。

この出来事から思い出したのが1970年4月8日の夕方に発生した大阪の天六付近のガス爆発事故で、死者79名、重軽傷者420名、全半焼の家屋26戸、損壊被害を受けた件数が300軒を超え、ドアやガラスが飛ばされた被害が1000軒を超える大事故だった。

WIKIによると道路の下では大阪市の地下鉄天神橋六丁目駅の工事が行われており、道路上は鉄板が敷き詰められた状況だった。

近くに大阪市立北斎場(通称長柄斎場)があるので、この付近を通ったことがあるが、発端はガスの継手が抜けたことでガス漏れが発生し、偶々通り掛かった大阪ガスのパトロールカーが対応することになったのだが、現場付近でエンストをしてしまい、何度かセルモーターを回している内にこの火花が漏れていたガスに引火して炎上したのだが、これで駆け付けた消防署員やガス会社のスタッフ、また大勢の野次馬が集まっていた中で地下に充満していたガスに引火して爆発、想像を絶する凄惨な現状となったものである。

博多の事故を伝えるニュースの中で、道路の地下の状況を特殊な車で空洞を調査していた事実も出て来たが、その調査会社の担当者は調査時にはは空洞は見つからず、地下鉄工事の何らかのミスしか考えられないと指摘していた。

過去に何度か書いたが、杖を手に歩いている私は杖を地面に設置する瞬間に感じる音で地面の下に空洞があるのでは?と思うことも少なくなく、テレビのCMでよく観る「非破壊検査株式会社」みたいな行動をしていると常々思いながら歩いている。

この会社の提供する番組はそれこそ大人が観る高質な内容で、CMにも「金子みすゞさん」の詩を用いていることにも好感をいだいている。

歩道を歩いていたら地震で看板やガラスが落下して来る危険性があるが、地面の下でこんなことになっていると考えると恐ろしく、仕事に従事する人は最悪の想定を考えて進めて欲しいものである。

今日の写真は深いご仏縁のある広島「ピピ」の社長のブログから拝借。紅葉を。
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