2016-05-18

意外だった価格  NO 4858

なばなの里昨年の秋に熊本にいる友人夫妻に会いに行った。長い間大阪に在住していたが、高齢になって夫婦で故郷に戻って晩年を過ごそうと言っていたことを決断したことからだった。

熊本駅の改札口に迎えに来てくれていたが。私が妻を伴わず単独で来たことに驚いていた。彼の車で家まで行ったが、まさかその半年後に大きな地震がやって来るとは想像もしなかったことで、地震後にやっと電話が通じた時に、続く余震の恐ろしさを訴えていた。

本震によって別棟が傾いてしまったそうだが、負傷しなかったことを知って安堵した。今年の2月に別の友人夫妻からの誘いで熊本の温泉へ行くことにした。九州新幹線の新大牟田駅に迎えに来てくれていたが、40年以上昔からご仏縁に結ばれるお寺の住職も来られていた。

熊本の温泉には阿蘇、日奈久、湯の児、黒川、菊池、山鹿などが知られているが、友人が案内してくれたのは山鹿温泉の奥座敷と呼ばれている平山温泉で、今や黒川温泉のような人気のある穴場である。

九州自動車道の南関インターチェンジから車で25分ぐらい走れば着くが、あちこちに日帰り利用の可能な温泉施設があり、福岡や地元の人達が訪れている。

大規模なホテルや旅館はないが、それぞれの旅館がオリジナルな設えで個性のある温泉地で、利用した地元の人達に推薦されたという旅館を利用したが、全室が独立した離れというコンセプトで、それぞれにユニークなお風呂が設置されていた。

私の部屋のお風呂は岩石風のもので、湯船に入る前にボタンを押すと3分間お湯が出て来るシステムになっており、自分の好みの温度にしてから入浴することが出来た。

道中の坂が大変だったので私は行かなかったが、妻や友人達が行った露天風呂が素晴らしかったという感想を聞いた。

温泉は火山の存在という地球の営みの産物で、有り難いものだが、噴火や地震があることも事実で、この温泉地も今回の地震で大きな被害が出ていただろうと想像する。

数百年前から温泉の湧出という恩恵に恵まれていても、湧出量が減って来ている温泉地も少なくない現実もあり、温泉組合が新しく工事をする場合の厳しい規定を設けたり、出来るだけエコに取り組むように話し合っている組織も出ているが、誰もが知るような温泉地でもそんな問題が浮上しているところもあるので驚きである。

さて、今日の結びに前号で触れた「小さなお葬式」に関して書いておこう、今日の朝刊の広告に「小さなお葬式」の広告が掲載されていた。「お葬式は賢く、安く」という見出しがあり、「小さな火葬式193000円」「小さな1日葬343000円」「小さな家族葬493000円」とあって、小さなというキャッチフレーズなのに意外と高額な費用を要する事実に驚くことになった。

弊社のスタッフに聞くと、全員が「あれは、びっくりするほど高い」と言い、それ以下で要望されるお客様を弊社で月間数十軒以上担当しているそうだ。

生活保護を受けているケースや生活困窮者で大切な家族が亡くなられた際、葬儀の費用に関して問題が生じることも多いが、予算がないと受けてくれない業者もあり、噂や役所から紹介されて弊社に来られるお客様が増えつつあるし、同業他社が弊社に行けば受けてくれるとアドバイスをされたケースも出て来たのでびっくりである。

その背景には対応する従業員の人件費や有する式場の使用によって他のお客様があった場合に受けられないからで、多くのスタッフがおり複数以上の式場を有する弊社がその役割を担う訳だが、ネットや広告で業者を紹介するビジネスをしている組織団体が、現場の現実がどのようになっていることを理解していることは少ないようで、そんなことを知っていたら絶対に紹介ビジネスを発想しないと確信している。

今日の写真は先月に行った「なばなの里」で、今はバラが咲き誇っている頃だろう。
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