2016-04-16

衝撃の被害  NO 4826

九州を走る列車達 深夜の1時過ぎにテレビの画面から「緊急地震速報」が流れ、しばらくすると1時25分に「震度6強」の地域もあったそうで、マグニチュード「7.1」で津波情報まで出されたのでびっくりしていたら我が大阪でも震度2程度の揺れがあってかなり大きいので心配になった。それから次々に「緊急地震速報」が流れて尋常でない恐怖感を抱く。

未明の頃から「緊急地震速報」が続く。一昨日大きな地震が「前震」で今日の未明の大きな地震が「本震」と発表されていたが、これだけ「緊急地震速報」が連発されることは尋常ではない。

昨日に「何とか大丈夫」と連絡の取れた親戚、友人、知人だが、深夜の大きな地震が大変だったようで、昨秋に立ち寄って講演をして来た宇城市の葬儀式場も大変な被害がが出たらしく、電話口のスタッフか興奮気味に語っていた。

親戚の中にブロック塀が倒れたり屋根瓦が飛んでしまったという体験も聞いたが、気象庁が本震と発表していた深夜の地震はかなり強烈だったようで、家の中は怖いので庭の車の中で過ごすと言っていた。

阿蘇の地獄温泉も山崩れで道路が不通になって孤立しているニュースもあったが、過去にその近くにある「垂玉温泉」に影響がなかったのだろうかと心配していたら、そこも大変だと報道で紹介されていた。国道57号線高森へ向かうところで白川を渡る阿蘇大橋が崩壊したという報道にも衝撃を受けた。

不通になっていた豊肥本線の列車が安全確認で試運転をしたら大きな地震で脱線して道路を塞いでしまうという皮肉な出来事も発生していたが、由布院、別府、黒川などの知られる温泉地には多くの観光客が訪れているだろうし、その中には外国人も多いと考えられるのだから交通機関が不通になると大変だ。

昨日のニュースで九州内の鉄道の不通で航空会社の各社が熊本空港へ臨時便を出すと発表されていたが、熊本空港の官制機能も不具合状態になり、ターミナルビルの天井も崩落して危険で入れず、今日と明日の全ての便が欠航となっていた。

南阿蘇のダムに決壊の恐れがあって住民の避難が指示されているし、阿蘇山で小さな噴火が見られるし阿蘇神社の社殿が崩壊している映像も衝撃だったし、宇土市役所の庁舎の損壊や南阿蘇にある東海大学の学生達のアパートが大変な状態で、犠牲になった若者があったと知って手を合わせた。夕方のニュースで40人以上の死者があり、2000名以上の負傷者が出ていると知ったが、心から余震が治まることを願っている。

何が起きているのだろうか、これからどうなるのだろうか、熊本城の姿が物語るように想像をしていなかったことが始まっているのかもしれない。今回の一連の地震で九州へ観光旅行を予定されていた人達がキャンセルしたことも多いだろうが、今後の観光産業にも大きな影響が出ることが考えられる。

今晩から被災地の天候が荒れ模様という気象情報があるが、自然現象の襲来の前に人間とは弱いものだと改めて知らされた思いもする。今後も余震の恐れがある。何よりご自身を守る態勢が大切だ。出来たら周囲の弱い人達に少しでも手を差し伸べることが出来ればと思うが、その余裕さえ奪ってしまう現実の環境が恐ろしい。

さて、熊本県の「熊」という文字は「ゆう」と読むことも出来る。熊本県の自動車運転免許に関する施設があったのは国道3号線沿いの松橋(まつばせ)付近で、この地は現在の「宇城市」になっているが、以前は「下益城郡」だった。

松橋警察署から3号線を少し南下すると左側に旅行社の事務所があって、そこが「熊」の文字の入った社名を「ゆう」として用いていたことを記憶している。

今回の地震に対して気象庁は「2016年 平成28年熊本地震」と命名していたが、一昨日の号で触れた九州自動車道の古賀インター付近で遭遇した地震は「2005年3月20日」に発生した「福岡県西方沖地震」で、山陽自動車道の広島付近で遭遇したのは「2001年3月24日」の「芸予地震」だったということを確認した。

全国各地へ講演活動をしていた時代もあり、あちこちで地震に遭遇した思い出もあるが、東京の錦糸町にあるマリオットホテルでベッドに腰を降ろしてテレビを観ていたら、突然に縦揺れになって飛び上がり、テレビの上にあった灰皿が横に飛んでびっくりしたこともあった。

今回の地震のニュースの中に「部屋の中でピアノが移動した」というのがあったが、関東に在住する娘ファミリーが東日本大震災で体育館に避難した体験をしているが、その時も部屋のピアノの移動があったことを聞いた。

そうそう、そこで暮らす初孫は高校2年生になっているが、かつてNHK教育テレビの「お母さんといっしょ」という番組に出たことがあり、放送当日に何処にいるんだと注視していたら転んだ子が一人あり、それが孫だったことを確認してびっくりしたが、その時のお兄さんとして出演していた人物が覚醒剤で検挙されたニュースにもびっくりした。

朝から深いご仏縁のある熊本県荒尾市にある同業者に電話を掛け、被害がなかったことを知って安堵したが、2か月前にお寺さんと一緒に平山温泉に行ったことを思い出していた。

その時は次の朝に新大牟田駅まで来るまで送って貰い、「つばめ」で久留米へ。「特急ゆふいんの森」に乗り換えて別府に出て、「特急 白いソニック」で豊後高田の「昭和の町」へ立ち寄ったが、もしも今回の地震に遭遇していたら全てキャンセルだし、帰阪する方法も大変だったと想像する。

九州新幹線が運休しているし、今日は在来線も運休となっていた。夜遅くのニュースを観ていたら多くの人達が避難を余儀なくされている現実を知ったし、ライフラインの問題や九州自動車道の地割れや陥没している状況を見て衝撃を受けた。

植木インターから宮崎県のえびのインターまで通行止めになっているが、路面や路肩にかなりの被害が出ているようだ。

ペットが行方不明という情報も流れていた。大きな揺れに恐怖を感じて何処かへ行ってしまったのかもしれないが、我が家の悪猫は強風で家が揺れたり雷鳴でソファーの下に潜るのだから理解出来る問題で、早く戻って来ることを願いたい。

ライフラインの問題が深刻のよう。水道や電気が止まると透析患者の皆さんには最悪となる。何度も入院した体験があるが、病室で過ごす患者という立場は想像以上に孤独を感じるものだ。

今日の写真は九州を走る列車達を。早く運転されることを願っている。
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