2016-03-31

体験話  NO 4811

驚きの広さ 露天風呂「幸せ列車」の各駅停車のコーナーで紹介されている「10年前の独り言」だが、今日の号では手術後の闘病生活のことが書かれていた。そこに38針も縫合したとあったので大変な手術だったのだが、ケア担当に病室へ毎日来られた女医さんが素晴らしく、私が禁煙となった出会いの人物だった。

「医学が進化して痛みを緩和する薬はいっぱいありますが、苦しみを緩和する薬はありません。この病院で喫煙を原因として肺がんや肺気腫で入院されている患者さんがどれほどおられるかごぞんじですか?皆さん苦しい思いをされながら後悔をされていますよ」

そんな一言から禁煙してから10年経つが、4年ほど前に友人が同じ病院で肺気腫の手術を受けたが、その時に担当医から「喫煙は」「12年前から禁煙しています」「よかったですね。喫煙を続けていたら間違いなく死亡していたでしょう」というやりとりに背筋が寒くなったと言っていた。

テレビの番組で「適当男」というキャラで人気のある「高田純次さん」は私と同年生まれだが、過日の番組での発言が名言として話題になっている。

「年をとってやっちゃいけないことは『説教』『昔話』『自慢』」ということだったが、中々含みも味も奥行きもある言葉である。

過去の経験が他人に役立って命を救うこともあることも事実で、それだけは大切に考えたいと思っている。

数日前、友人の奥さんと娘さんと久し振りに会った。「彼は元気?」と聞いてみたら3度目の入院をしていたそうで、もう仕事は出来ないと聞いて寂しくなった。

3年ほど前のことだった。彼と自宅の前で会って「久し振り」と会話を交わしたら、最近におかしな兆候を感じていると話し始め、「それは脳梗塞の兆候だ。すぐに病院へ行け」とアドバイスをしたのだが、彼はすぐに行動をせずに次の日にでもと考えて寝ていたら、深夜に天井が歪んで見えておかしいことに気付き。私の言葉を思い出して自分で救急車を依頼して病院へ運ばれたそうだが、やはり脳梗塞でおかしな兆候を訴えていたのは俗に謂われる「隠れ脳梗塞」の症状だったことが判明した。

早い処置で10か間ほどの入院で後遺症もなく退院出来、私に「命を救われた」と感謝していたが、その後に2回も入院していた事実を知って驚かされた。

間違いなく高血圧と動脈硬化が考えられるが、血管が固くなると問題が生じ、食事に気を付けて適度な運動が重要で、歩くことが何より大切で喫煙なんて以ての外である。

私のこれまでの人生で信じられない衝撃的な2人の急逝があった。一人は北陸の仕入先の営業マンで、毎月1週間ほど大阪へ出張で来ており、北陸に招かれて世話になったこともあり、来阪した時はいつも我が家で夕食を一緒していたのだが、次の月に来社した人物から「彼、亡くなりました」と聞いて信じられず、中陰中だったので妻が「特急 雷鳥」に乗って自宅を訪問したことを憶えている。

当時、彼はまだ30代だったと記憶しているが、人柄の素晴らしい人物だったので惜しまれてならない。

もう一人は日産とプリンスが合併してしばらくした頃だった。プリンスの車を購入するので友人のモータースに頼んだら、プリンスのセールスマンを紹介してくれ、やがて契約して納車された。

そのセールスマンは週に2回やって来て「お車の具合は如何ですか?」と言われるので恐縮していたが、モータースの友人が「彼、人柄が人気でね」と教えられて理解することになった。

そんな彼が来なくなってしばらく経過。車の1ヵ月点検でプリンスの整備工場兼販売センターに行った。「彼は元気?」と聞いたら、「彼、亡くなりました。無断欠勤する筈ないのおかしいと思って独り暮らしをしていたアパートへ行ったら、彼は亡くなっていたのです」と衝撃の事実を知った。

判明した死因は脳出血だったが、人の命の明日は分からないものだとずっと思うようになった体験である。

今日の写真は40年ほど前に行ったことのある温泉旅館のびっくりするような広さの露天風呂を。
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