2016-03-23

反省と後悔  NO 4802

シドニー空港今日「水曜日」はメールマガジン「まぐまぐブログ」の送信日。21年前に体験した阪神淡路大震災当日の葬儀について触れたが、あんなことが起きないように手を合わせている。

さて、大病を患って介護の三段階ではないが要支援の対象となり、規定の補助金で階段の手摺りや風呂場の改造などもお行いバリアフリーという住宅環境で過ごしているが、テレビのショップビジネスに乗せられ購入してしまい、後悔したこともあるので友人達に笑われている。

医師から「揚げ物を避けるように」と指導されているが、野菜の天ぷらと串カツが好物だったところからこれは辛くて厳しい問題。ある日の深夜のショップ番組で「油を一切使わないで揚げ物が可能」というキャッチコピーに飛びついてしまい、高額な商品を購入した。そんな不思議な筈はないと半分は訝って申し込んだが、宅配指定日に野菜のフライ物を食材を準備。夕方に届いた機材の説明書に目を通して実際にやってみたら確かに揚げ物風の色合いがあったので<やったあ!>と嬉しくなったのだが、食べてみたら全く別物。焦げ具合が「揚げ物風」に見えているだけで、やはり油で揚げたものからほど遠いもので、それから2度と使うことはなく我が家に置かれている。

今日の夕食は「焼きそば」をやった。テーブルの上の鉄板で食べることが出来るのだが、ショップビジネスで購入した油不要の「フライパン」を称してみたら、先に炒めた野菜は何とか問題なかったが、続いてソバを炒めたらテレビのようにはならず、底に密着してしまって最悪の状態。これも二度と使うことはないだろう。

テレビで紹介されているのは玉子焼きをフッと吹いてひっくり返すよう後継を見せているが、それはまるでマジックの世界のような気がする。「返品可能」と宣伝していたが、何か恥の上塗りをするようなのでしなかった。

視覚と聴覚で感じてつい衝動買いをしてしまうこともあるが、世の中に「甘くて」「美味い」話がないことを学んだような気がしている。

人生は「反省」で済む範囲内のミスで。「後悔」することのないようになんて持論があるが、単純に誤解してしまって「しまった!」と思うことも少なくない。車やテレビを購入する場合にカタログを取り寄せて後悔のないように選択するが、一生に1回しか出来ない葬儀にあって葬儀社選びを真剣にならないのはなぜだろうかとずっと疑問を抱いている。

消費者団体から依頼されて講演を担当したことがあるが、その時に冒頭でそんな話をして、消費者団体のメンバーの皆さんこそ騙され易いと指摘すると会場の空気が一変し、そこから一気に1時間半喋ったが、終ってからの質疑応答で2時間も要するほど質問が殺到し、会場を出る時に「私達が騙され易いということがよく理解出来ました」と感謝されて見送られたことが懐かしい。

葬儀社を紹介するビジネスが潮流となっている。これこそ葬儀が隙間産業と指摘される顕著なところだが、簡単に手数料を稼ごうという組織が雨後の筍の如く蔓延り、我が業界はいよいよややこしくなっている。

ネット社会になって裏面が見えない構図も増えている。表面的に大きな組織でしっかりとしたシステムだと思ったら、事務所もなく携帯電話1本で活動しているケースも存在している。

紹介ビジネスで確認したいことはその会社が何処にあるかという実態の確認だが、紹介手数料だけを目的に組織化された大手の中に、クレームは担当した業者へと責任回避をしているところもあるので要注意であり、二重の悲しみにならないように願っている。

今日の写真はシドニー空港内で撮影したものだが、ブリュッセッルの空港で爆発テロ事件が起きていた。何時何処で被害に遭遇するか分からない社会は恐ろしい。
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