2016-01-08
鉄道の旅 NO 4429
私より1歳年下の従妹がいた。彼女は高校を卒業すると同時にヨーロッパに憧れて出掛けて行ったが、当時ソビエト連邦のシベリア鉄道を利用していた。その目的は飛行機よりも割安ということと貴重な体験をしたかったからだった。
シベリア鉄道は9300キロの旅となるが、今日の新聞記事の中にそれよりも長い距離の鉄道の存在があると紹介していた。
ユーラシアランドブリッジという路線で、中国の沿海部の浙江省「義烏(ぎう)」からスペインの首都マドリードまでの13000キロで、2014年11月から21日間を要してつながっているというものだった。
出発するとカザフスタン、ロシア、ベルラージ、ポーランド、ドイツ、フランスを経てマドリードに至るらしいが、3週間も列車に乗り続ける行程はかなりの鉄道マニアでないと無理だろう。
2年前の秋に北海道の洞爺駅から函館、青森、八戸、一ノ関、気仙沼、一ノ関、東京を経て大阪に戻る列車の旅を体験したが、「スーパー北斗」「スーパー白鳥」「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「ひかり」などを利用した、ジパング倶楽部の特典の3割引きで利用出来た。
昨年の秋には新千歳、南千歳、トマム、新得、富良野、滝川、札幌、南千歳、苫小牧を経て函館まで利用したが、同じ駅を2回通ることになるので札幌を起点とする連続乗車券とで購入したので、2人分で切符の枚数が18枚となった。
新千歳空港から南千歳まで快速を利用、そこで「特急スーパーとかち」に乗り換えたが、検札に来た車掌さんが乗車券を確認してびっくりされ、「珍しい切符ですね」と言われたのが印象に残っている。
南千歳から乗車している乗車券が「札幌」までとなっており、北上すれば35分で到着するのに帯広や釧路方面に向かう特急列車に乗車していたからで、乗車券には「石勝線」「富良野線」「函館本線」経由と記載されていたので問題なかった。
この「石勝線」の新夕張と新得間は普通列車の運転がされておらず、この間は特急券なしで自由席が利用出来るようになっているが、宮崎空港線などでも同じような規定が存在している。
「幸せ列車」の「女将シリーズ」の中で、「青春18きっぷ」をテーマとする短編小説を書いたが、青春という言葉があるので誤解されてしまうケースが多いが、この切符は年齢制限がないので誰でも購入することが出来る。
びっくりする価格で全国のJR路線が利用出来るが、新幹線と特急列車以外の新快速、快速、普通列車の乗り放題で、どこの駅でも途中下車が可能というのも便利だが、条件規定もあるので時刻表に興味を持つ「乗り鉄」には大歓迎されるだろう。
今日の写真は連続乗車券を購入した際に撮影したものである。