2015-02-12

制服とヘアースタイル  NO 4102

昨日「水曜日」は「まぐまぐブログ」の発信日。「言」は「動」を変えるという言葉があるが、制服が人を変えるということについて触れ、我が葬祭業界に多くなった専門式場のスタッフ用の制服を開発した会社のことも紹介しておいた。

不思議なご仏縁に結ばれることになった歴史があるが、全国各地の葬儀式場を訪問するとこの会社が企画開発された制服を目にすることが多くなった。

葬儀の仕事で重視するべきことは「礼節」であり、それを顕著に物語るのが「後ろ姿」というのが私の考え方だが、そんなアドバイスが活かされたこともあるので人生のひとこまとして嬉しい思い出となっている。

全日空のスタッフの制服がイメージチェンジしたニュースがあった。昨年にスカイマークが打ち出した「ミニスカート」問題は嘲笑されて立ち消えることになったが、そんな発想をしていた会社も民事再生になってしまったので話題を呼んでいる。

「まぐまぐブログ」の中でも書いたが、ある雑誌社がアンケート調査を実施、茶髪や金髪の人達の応募対応を紹介していたのだが、大手企業や航空会社は「問題ありません」と答えていたのに、実際は絶対に内定することはありませんと人事を対応する人が吐露していた。

JRのパーサー達や飛行機のCAに茶髪や金髪の人を目にすることはないし、共通していることは髪を後ろで纏めているということで、かつては弊社の女性スタッフもそんなヘアースタイルで統一していた時代があった。

昨年の年末に知人が亡くなって遠方まで葬儀に参列したが、従事していた接待対応の女性達のヘアースタイルにびっくりした。全員が茶髪でバサバサなので衝撃。会葬者の会話の中にその現実について抵抗感を抱いている声も耳にした。

茶髪や金髪は個人の自由。社会学者が自己主張の表現と分析していたこともあるが、我が業種では難しいと考えられるのも事実である。「個人」はよくても「故人」がどうなるかが課題になるよう。昔、ある葬儀に来られた多数のお寺さんの中に茶髪の人がおり、導師を務められた方が遺族側に謝罪された出来事もあった。

また、遠方のあるホテルで行われた大規模な合同葬で、役僧を務められた方は導師の息子さん。打ち合わせに参上した控室でそのヘアースタイルにびっくり。俗に言われる「モヒカン」スタイルだったからである。

葬儀委員長さんと喪主さんがご挨拶に行かれ、その姿を見られて衝撃を受けられ、何とかあのお寺さんを入れないように出来ないかと相談されたみたいだが、本来は導師が常識として指導するべき問題だった。

そして多くのお寺さん達が入場して来ることになった。式場には1500席の椅子が置かれているが満席状態。扉が開いて中央を進まれるお寺様達。問題の人物を目にされた方々から順にどよめきが起き、その波及は徐々に前の方へと移動した。

それがその後にどうなったかはご想像にお任せということになるが、司会を担当していた私も忘れられない思い出となっている。

今日の写真は富士山を背景に走る東海道新幹線。日本は「お・も・て・な・し」が重視されており、外国人を多く迎える環境になっているが、そんな人達に接する制服はどんなものがと考えたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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