2014-10-29
ふと思ったこと NO 3996
久し振りにシーンのHPのブログ「会長のコラム」を更新しておいた。また、今日「水曜日」は「まぐまぐブログ」の送信日。テーマは流行したものがいつかは慣習となって常識化されてしまうようなことを書いた。
葬儀の終わった後に「渦巻き線香」が使われているが、元々は横着で手抜き出来るので流行したものだが、今や「葬儀が終わってからの中陰期間は渦巻き線香」なんて考え方が主流となってしまっている。
過去に書いたことがあるが、「四十九日間が三月に跨ったらいけない」という迷信が全国的に定着しており、地方から参列されたご親戚の方々からそんな言葉が出て来て驚くこともある。
「始 終苦」が身に付くという語呂合わせから生まれた迷信だが、地方では横着せずに「五日七日」という形式で、五日毎に法要を行うようにして7回をきっちりと務 めて満中陰を迎えたところもあるが、いつの間にか35日なら切り上げても良いという横着な考え方が広まってしまったようである。
友人に面白い人物がいる。彼は占いが大好きで、神社仏閣に参拝すると必ず「おみくじ」を楽しみにしており、それも開けて大吉が出るまで続けるのだから大変だ。
その彼が、「おみくじ」の効力は最高で3ヵ月だ」と言っていたので記憶に残っていたが、今日のネットのニュースに同じようなことが出ていて彼を思い出すことになった。
カレンダーを見ると大安や友引など六曜が掲載されている。これを気にする人も少なくないようで、葬儀の日程を決められる際に必ず誰かが「カレンダーで確認を」と言われることになる。
友引の日は火葬場を休日にしている地域もあり、そうなるとご出棺のあるお葬式は出来ないことになるが、我が大阪市は元日以外に休日はないので地方から参列されたご親戚の方が驚かれたこともあった。
私がこの仕事に初めて従事した頃、友引の日の火葬場入場数は他の日に比較して半数以下となっていたが、それらは年々迷信としては稀薄しつつあるようで、あまり気にされない方が増えて来ているのは事実である。
我々の業界に会合は「友明け」は避けられている。それは友引の次の日のことで、葬儀が何軒も重なるパーセンテージが高かったからである。
大安の日に結婚式をされる方が多いが、泰安とはならず離婚に至るケースも少なくないようだし、式場が空いていて割引される企画があるからと仏滅の日に挙式されたカップルもおられた。
世間で忌み嫌われていることを敢えてする必要はないと考えるが、占いや迷信に振り回されることも避けたいもの。それらは弱き人の心の中で囁く恐ろしいものに変化することもあるからだ。
今 日の写真は何度か訪れたことのある山口県仙崎にある「金子みすゞ記念館」の写真である。薄倖の詩人として知られる女性だが、彼女の多くの素晴らしい詩の存 在を知ったのは20代の頃で、それから大ファンになって現在に至っている。テレビのCMでは非破壊検査株式会社で使用されているが、長生きをされたらどの ような詩を創作されただろうかと思うと残念至極である。