2014-09-29

のどかな田園の中で  NO 3968


講演は2時間を超えた。受講者全員が女性司会者の皆さんで、表情は真剣そうなので有意義に過ごせたような気がしている。

都 会も地方も「悲しみ」は同じ筈。昔、遠方から司会を依頼され、新幹線から在来線の特急列車に乗り換えて最寄り駅に着いたら、送迎を担当してくれた葬儀社の 奥さんが「先生、ここは田舎ですから、司会は適当で結構ですよ」と言われ、今日の仕事はお断り、駅へ戻ってくださいと強い口調で返したら、「失言です。申 し訳ございません」と平身低頭謝辞されて出来事があったが、あの奥さんはまだお元気なのだろうかと気に掛かる。

都会も地方も大切な方を亡くされた悲しみや送る想いは同じ筈。なのにそんな言葉を耳にすると抵抗感が生じて語気が強くなるのは当たり前。あまり感情を出さない性格だが。その時はかなり驚かれたと後で知った。

受講者の中に岡山駅前のJRのホテル内で講演した際に来られた人物がおり、どこかで会ったようなと思っていたらやはりそうだった。

初めて目にするようなビデオ映像を用いた講義だが、少しでも意識改革が生まれてくれたらと願っている。

冒 頭で、これまでに私達が担当させていただいた全ての方々、そしてこれから担当させていただくことになる方々、合わせて御嶽山で犠牲になられた方々に手を合 わせましょうと黙祷をしてから始めたが、事故や事件の被害者のお通夜や葬儀の光景は本当に特別な重い空気が流れていることを皆が体験しており、その合掌の 意味を感じてくれただろうと信じている。

この「独り言」のコラムには多くの司会者さんがご笑覧くださっているようだが、今日の講演終了後 に「お寺さんが事故渋滞なので遅れることがあった場合の対処」という質問があり、それに対する意外なシナリオを「幸せ列車」の「各駅停車」のページに書い ておいたのでご興味があればどうぞ。

さて、こんなところにこんな素晴らしい蕎麦屋さんがというところへ案内して貰った。今春に一度行ったことがあるので憶えていたが、今日は休日日だったのにわざわざ対応くださったので恐縮した。

前回は立派な民家で美味しい蕎麦に巡り合ったが、今日は蕎麦を打たれる蔵の中のテーブルでいただいた。蕎麦のフルコースだったが、2品目に出された冷風「にしん蕎麦」が秀逸で、初めて体験して驚嘆するほどだった。

案内してくれた人物と蕎麦屋さんご夫妻は特別なご仏縁があるとは伺っていたが、こんなにまで対応くださるとは想像もしなかったことで、ここに「茶話駄」というその店舗名を紹介させていただき、帰阪してから西に向かって手を合わせた。有り難うございました。

そんなところから、今日の写真は「冷風にしん蕎麦」を。
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