2014-09-26

曖昧な言葉  NO 3965


1週間前に大阪赤十字病院で「MRI」検査を受けたが、今日はその結果の診察日だった。

まずは同時に受けていた血液検査について説明を受けたが、二つの項目の数値が標準値を超えているので今後の食生活の改善がテーマとなった。

退院時から1キロ減量した体重を維持しているのだから随分と努力した結果となるが、昨年末に「CT」で見つかった問題部分はそのままという状況が判明した。

ガンのような腫瘍ではないので安堵しているが、今後も定期的な検査を受けてチェックすることが重要で、半年後のCT検査の予約をして来た。

このコラム「独り言」や「まぐまぐブログ」をご笑覧くださる方に是非ご理解いただきたい言葉があるので紹介をしておこう。

そ れは昨年末の退院証明書に記載されてあった文章の中で目に留まった文字で「寛解」というものであった。大きな辞書を繙いても掲載されておらず、ネットの検 索でそれが医学用語であることを知ることになったが、医師側に重宝される言葉みたいだが、患者側にとっては非常に気に掛かる言葉である。

今日のニュースにミュージシャンの「つんく氏」がご自分の大病について会見を開かれ、深刻だった病状が「完全寛解」だと発表されていたが、私の知る限りでは「寛解」に「完全」という組み合わせは考えられないと思ってしまう。

治癒しているとも言えるし、再発する可能性も考えられるし、なんて曖昧な状況を「寛解」という言葉で表現し、今後の看過は絶対駄目というのに「完全」とは不思議で理解出来ないからである。

外国人が「日本語は難しい」と指摘することがあるが、それらは「訳することが難しい」という問題が秘められ、政治家達の答弁に出て来る「前向きに検討」もそうだし、大阪人がセールスマンに掛ける「また来て」も同じだが、この「寛解」もどう訳するのだろうかと興味を覚える。

昔、言葉の勉強をしていた時に、曖昧な日本語というテーマで出て来たのが相手を持ち上げる場合の独特の言葉で「お宅様ぐらい」というものだった。

英語なら「あなたのクラス」となるかもしれないが、英語に詳しい人物は訳せないニュアンスがあると言っていたのが印象に残っている。

今日の写真は過日にも掲載した大阪赤十字病院。4回入院したが5回目はないと思いたい。
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