2014-01-27

囲碁の雑学  NO 3531


一昨日の号で「囲碁」について書いたが、40年前ぐらい前、習い始めてからしばらくした頃、所用があってフェリーで九州の日向に行ったことがある。その時に囲碁の月刊誌で読んだことを思い出し、市内にあった囲碁の用具を販売している店舗に立ち寄った。

日向は囲碁の世界にあって「白石」の蛤で知られており、長年打たれると石が擦り減って柄が微妙に変化することもあり重宝されていた。特に有名だったのは「お倉浜」だったが、随分昔に枯渇してしまい、メキシコ産が大半となっている歴史がある。

「黒石」は硬質できめ細かい粘板岩などが用いられていたが、那智黒石も使われることがあったようだ。

ちょっ と雑学となるが、碁石の数は「白」が「180個」、「黒」は先手となるので「181個」となっているが、意外なことに直径がそれぞれ「21,9ミリ」 「22,2ミリと「黒石」の方が大きくなっており、これは、盤面に並べた際に「白」は膨張効果がある色で大きく見えるからと言われ、また、厚さも「黒石」 の方が「0,6ミリ」程度厚くなっているそうだ。

さて、その店舗に立ち寄って驚いたのは美しい日向蛤の「白石」が置かれていたこと。価格を目にしてびっくりし、暗算して180で割ってみたら、何と1個が「8万円」だったので衝撃だったが、展示されていた碁盤にも驚きの価格が掲示されていた。

「榧」の木が使われた6寸盤で「3000万円」とあったのだから目が点になった。榧の材質は打ち手の感触が最高に優れているそうで、叩きつけるように打ち込んで凹んでも、しばらくすると元に戻るとも言われたのだから驚きである。

そんな碁盤も木の抜き方と言うのだろうか、取り方によって「柾目」「天柾」「板目」などの呼称があり、「木表」と「木裏」との区分けがあった。

囲碁や将棋を楽しみには用具も大切だそうで、それによって高段者が打ってくれることにもつながると聞いたこともあり、適当な碁石と碁笥を購入してきたが、帰阪したら碁盤が欲しくなり、友人が教えてくれた生野区の「めぐみ堂」へ立ち寄り、スプール材の6寸盤を買って来た。

書店に頼んで囲碁の月刊誌を5年間ほど配達して貰ったが、付録にあった小冊子「次の一手」が面白くて取り組んでも一向に上達することはなく、現在まで「ヘボ碁駄目なし」となっている。

用具の「見てくれ」だけで初めて打つ人に警戒されるパーセンテージが高くなり、対戦したら驚くような高段者で恥ずかしい思いをしたこともあるが、最近はネット社会の中で「囲碁」を学んだり楽しむことが出来るので覚えておいてよかったと思っている。

「幸せ列車」のコラムにはインフルエンザとノロウイルスに関して書き、シーンの「会長の独り言」のブログにはマラソン、司会言葉、そして、過日に送った寒中見舞いに触れておいた。

今 日の結びは阿倍野に春にオープンするハルカス。300メートルの超高層ビルの中にホテルも入るが、話題を呼んでいるのがクリニックの専用フロアの存在。 様々な診療科が募集されていたが、もう決まっているのだろうかと興味を抱く。高所恐怖症なので高層だったら無理だが、最新技術の医療機器が導入されるなら 歓迎だ。
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