2013-12-10

白い天井を見ながら  NO 3476


絶食を余儀なくされてから今日で8日目。ずっと続いている点滴からか空腹感はないが、ベッドに横になってばかりだと腰や背中が堪らない程痛くなる。そんなところからベッドの背を起こしてこんな打ち込みをしている。

転 院して来た病院はこれまでに何度か入院した体験があるが、電車の音が酷過ぎるのが難点。窓ガラスの対策もされている筈だが、その要因は設計にあるように思 える。各部屋の窓の外にベランダがあるデザインで採り入れられたのだろうが、その出っ張りとなる「ひさし」が下からの音を集約てしまうみたいで、10階以 上であっても騒がしく、設計者は入院体験がないのだろうと想像する。

退屈凌ぎにテレビを観ると、政治家達がまるでお粗末なお笑いみたいな 光景を見せてくれる。一連の国会の決議のありかたにも驚いたが、都議会でのやりとりは信じられないレベル。「親切な人」と発言された都知事の答弁に作家の 立場を微塵も感じなかったのは私だけではなかっただろうし、辞職が近いような気がする。

「みんなの党」の分裂騒ぎも滑稽である。「ぶれた」「ぶれない」の口撃をやりあっている場合ではない筈。

北 朝鮮国内での激震も尋常ではないし、軍事的識別の行動に至った中国の異常性も「驚異」。仮にだが、日米の航空会社が中国便全便を欠航しますと行動したらど うなったのだろうか。中国の航空会社に大歓迎され鹿児島県知事が喜ぶと想像するが、交流が成り立たない問題は間違いなく中国経済に甚大な影響を及ぼし、内 部からすぐに撤回していたような気もしている。

昨日は珍しく安倍総理の会見が報道されていたが、何か内閣の支持率低下を促したのではとの思いも感じた。

深 夜の雷鳴の凄さに目が醒めた。それからうつらうつらしていたら、変な夢を見た。それは10月に元官房長官ご本人から自宅に電話を頂戴したテーマ。アメリカ の「世界の警察的行動」に対し、我が日本は「世界の救急車的立場」で大型病院船を建造し、どこかで災害が発生すれば急行するというものだが、夢の中では自 分が病院船の中の病室にいる患者という物語だった。

先月に北海道講演に出掛けた際、元官房長官の事務所の局長さんと千歳空港で名刺交換をさせていただいたが、予約していた飛行機が整備問題から欠航し、遅れたお蔭で食事をご一緒することが出来なくて残念至極。また体調が戻ったら再会したいと思っている。

さ て、中国の大気汚染が深刻だが、気にしない国民が多いことには驚かされる。プロゴルフのトーナメントの出場選手やファッションショーのモデル達が「マス ク」姿とは異常である。間違いなく肺の病気で苦しむ人達が増えると心配するが、膨大な軍事費を環境に回せばと考える人達があの国にはいないのだろうかと考 えながら、我が日本列島も間違いなく影響が及ぶので懸念を抱いてしまう。

入院中の病院で思い出したことがある。過去に大きな手術を受けた 前日のことだが、主治医、麻酔科医など手術に関係する皆さんから説明を受けてサインをしたのだが、その中の一人の女医さんから「この際、禁煙をされたらい かがですか?」と言われ、その説得力のあるお言葉から禁煙することになったからだ。

「手術の際も、この部屋に戻られても痛みを感じられる ことはありません。痛みを緩和する薬がいっぱいあるからですが、タバコを原因とされる肺の病気で苦しまれている患者さん達がどれほど多いかご存知ですか? 皆さん後悔をされています。痛みを抑える薬は存在しても、苦しみを止める薬はないのです」

あれから何年経過しただろうかと感慨深いが、これまでの体験から、人生に大きな影響を与えてくれた人との出会いは何よりのご仏縁と手を合わせ、病気と寿命は別と勝手な思いを抱きながら打ち込んでいる。

アメリカに在住していた娘ファミリーが手術後に見舞いに来てくれたことを憶えているが、その時に初対面となったアメリカ生まれの孫も小学校の2年生になっている。過日に娘に電話で入院を伝えた際、横から「また入院!お野菜を食べないからよ」との声が聞こえた。

何度も書くが、「食べたい」「見たい」「会いたい」「行きたい」と「たい」という欲望は誰にも許された有り難い権利でもある。それが失せたら人生は終焉。それこそあの世へ「逝きたい」となる訳だ。

数日前、テレビで映画「釣り馬鹿」のファイナルを放送していた。エンディングの少し前、「三國連太郎さん」が演じる「スーさん」が臨死状況になり、三途の川で多くの死者達と交流している場面があった。

し ばらくすると「西田敏行さん」演じる「浜ちゃん」が「奪衣婆」の装束で登場して歌いながらダンスを踊っている。「奪衣婆」というのは死者の衣服を剥ぎ取る 役目。それを「懸衣翁(けんえおう)」が「衣領樹(えりょうじゅ)」に懸けるというのが三途の川の物語りとして知られるが、そんな光景をコミカルに表現し ていたのが面白かった。

結びになるが、「幸せ列車」の管理人さんが、私の過去の駄文を「各駅停車」のコラムのページにアップくださっているので手を合わせた。ご興味があれば上部<HOME>からどうぞ。
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