2013-07-01
こんなことも NO 3325
体重によって航空運賃を設定することで話題になった「サモア航空」が、一定の体重以上の方に足元を広くして隣席とのアームを取り外した専用席を設けたと発表していた。
航空運賃では携行する荷物の大きさや重さの限定があるが、体重まで考える発想はなかったので世界中でびっくりする問題となったが、今では極めて普通に考えるべきという潮流もあるようだ。
慣習として罷り通っていたことを変更することは大変なこと。誰かの発想で論議が重ねられて実行に移されたのだろうが、時には予想していなかった裏面が表面化することもあるようだ。
一昨年だっただろうか、会議などで日本語を禁止して英会話オンリーとした有名な企業で、「さもありなん」という事象が発生している事実が流れていた。
英会話による会議が終わってから社外に飛び出す人達が増え、会議での言葉が誤解なく伝わっているかが気になって仕方なく、携帯電話で確認するという行動だが、もしも誤って伝わっていたら大変な問題に発展する危険性を秘めていることなるだろう。
経営者のトップダウンで命じられた取り組みだが、社内が英語の世界に染まるまでには相当の時間が必要だろうし、英語が苦手という人達の中に優れた人材もいる筈なので実に勿体ない話である。
この取り組みが発表された時、この「独り言」の中で「英語の前にしっかりと日本語を学ぶべき」と書いた記憶があるが、英会話は限られた部署だけにする方が能率アップにつながるような気がする。
弊社には英会話に長けたスタッフが数人いるが、女性司会者は英会話教室を主宰しているので高度なレベル。参列者の中に英語圏の方がおられたら、日本語に続いて英語で進行することも可能だろう。
昔、寺町にあるお寺で行われた葬儀で苦労した思い出がある。ご当家のお仕事は貿易関係。世界中から弔電が届き、代読する中に英語もあればドイツ語もあったし、他に中国語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語などがあったのだから難儀した。
喪主様が読み方についてカタカナでルビを入れてくださったのはいいが、発音に関してはどうにもならない。そこで思い出したのが外国映画の雰囲気。参列され る方々は日本人ばかりと考えて単純な気持ちで断行したのだが、終わって山門から外に出てみたら外国人の姿がいっぱい。夏なのに背筋が寒くなった出来事だっ た。