2012-07-14

昔のことから  NO 2986


  過日に書いたデヴィ夫人のブログ問題だが、夫人が行き過ぎだったという謝罪の言葉を掲載されることで事態の収束を意図されたよう。全く関係のない人物の写 真まで掲載されていたのだから問題だったが、加害者側や学校関係者、教育委員会に対する強い抵抗感に対する賛同の声も多かったみたいで、この事件は警察の 介入があったことから大きく報道されるようになったが、ネットがなかったら表面化することなくうやむやとなっただろうと言う意見も少なくなかった。

 少し前、自民党の石原幹事長の見苦しい茶髪を採り上げたが、その後にネットで叩かれたり誰かから指摘されたみたいで、染め直していたので「お笑い」であり、政治家としての点数をかなり低下させたようである。

 せっかく誕生したパンダの赤ちゃんも亡くなってしまって寂しい限りだが、次の誕生があることを祈りたい。

 地球環境の変化だと言う専門家の意見もあるが、今回の九州の豪雨はそれだけで理解出来るような降水量ではなく、3時間で250ミリや1時間で110ミリというニュースにまさしく気象庁の発表した「体験したことのない」という表現のように思った。

 あちこちの河川が氾濫したり堤防の決壊などで避難指示や勧告が出ていたが、水害だけではなく土砂崩れの怖さ改めて知ったニュースに衝撃を受けた。友人宅にたまたま泊まった若い女性が巻き込まれて亡くなっていたが、人の世の運命の不思議と恐ろしさを再確認した思いである。

  九州新幹線や在来線の運休も多いが、九州自動車道や大分自動車道でも通行止めになっていた。お茶や花の栽培出荷で有名な「八女」の周辺も通行止め。この辺 りを何度も走行した経験があり、友人が在住する地へ向かうのに南関インターで降りるのだが、長距離を走って久留米を過ぎて八女の標識を目にすると、やっと 到着したような気がする大阪から約700キロの地点であった。

 南関付近の九州自動車道には「音の鳴る道路」という仕掛けがあり、路面に刻まれた凹凸によるタイヤ音が聞こえ、運転者の眠気を覚ましてくれる体感道路でもあった。

  山の存在が影響するのだろうか、この辺りでは何度もゲリラ豪雨に遭遇した経験がある。突然に大粒の雨が降り出し、ワイパーが全く機能を果たさないような状 況となり、恐ろしくなって50キロさえ出せなくなる。路面に叩きつける雨の飛沫で前方を走る車も霞むし、後方から追突されるのではという恐怖感にも襲われ る。そんな豪雨が1時間も続くと考えるだけでも想像を絶する世界である。

 茶色の濁流が恐ろしい河川の映像。氾濫して浸水を受けた家が大変な状況となるが、後片付けを手伝うボランティアの活動が求められることだろう。

 そんな大雨は、熊本と大分県だけではなく、福岡、佐賀、長崎県へと広まった。一時は20万人以上に避難の呼び掛けがあったそうだが、家より「命」を優先させる考え方は重要である。

 午前中に行われていた葬儀に参列。副斎主さんの「しのびの詞」や斎主さんの「告別の詞」を拝聴しながら、遠い昔の時代に創作していた文語調のナレーションのことを思い出していた。

「今 有りと想いし花が明日に散り行く定めとは。今日と咲き出で、今日と散り行く・・・・いと悲しけり」なんて、今の葬儀司会者の皆さんには想像も出来ない言葉 遣いだが、葬儀という入り込む余地のなかった世界に生い立ちナレーションを持ち込む歴史の中に、そんなプロセスが秘められていたのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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