2012-01-30

インフルエンザ対策に  NO 2825


 一年の中で「長い日」と感じる恒例の「大阪国際女子マラソン」の日が過ぎた。本館も西館も問題なく葬儀が行われたようだが、事情をご存知でなかった地方からの参列者の皆さんに影響が及ばなかったかと気に掛かっていた。

  今、銭湯から帰って来てこの「独り言」を打っている。銭湯の女将さんが「昨晩、大勢の方が来てくださったよ」と仰っていたが、ご遺族がご親戚の方々と銭湯 でのひとときを過ごされることは間違いなくご記憶に残る筈。「あのお通夜の夜遅く、銭湯へ行ったことを憶えているよ」という会話が生まれることは、故人の 「思い出話」につながる供養ともなると考えている。

 銭湯は、時間帯によってお客さんの顔ぶれが変わる。今日の時間帯はいつもの常連客がいっぱい。過日に亡くなられた方の思い出話を拝聴しながら、年金談話へと進んでいった。

 このままでは崩壊しそうな雲行き。「しっかりしなさいよ」と政府に伝えたいが、政治家の大半は次の選挙で当選することが大事という保身の姿勢が垣間見えて仕方がない。解散選挙ともなれば、想像もつかない結果となるような気がしている。

 さて、葬儀、葬祭、葬式という三種の言葉があるが、それぞれに「業」や「業界」という言葉を結びつければ、「葬式」という言葉だけに違和感を覚える。また「屋」とくっつけると「葬祭」の言葉がおかしく感じてしまう。故に日本語とは難しいのであろう。

 我が業界で働きたいと言う若い人達が増えて来ている。映画「おくりびと」の影響があるかもしれないが、面接時に「人の役に立つ仕事を」という志望を熱く語っていた若者もいた。

 高齢者が増え、成長産業と注目されている業界だが、私は、随分昔から完全な斜陽産業の道を進むと断言し、多くの同業者から嘲笑を浴びて来た歴史もあり、その背景に現在の家族葬の増加と宗教観の希薄があると分析していた。

  2000年に発表した「慈曲葬」が大きな話題を呼び、NHKテレビのニュースの中で特集されたり、テレビ東京系サテライト・ニュースでも最前線特集という ことで採り上げられた事実があるが、五大紙それぞれにニュースとして扱われた中で、毎日新聞の夕刊には一面のカラー記事として採り上げられ、一方で、正力 松太郎氏の遺言で一切CMのなかった番組「宗教の時間」で、私が監修したCD「慈曲」を特集放送されたことは、これまでの人生の中の誇りでもある。

  過去に、ある女性が弊社で働きたいという話があったが、親が猛烈に反対しているという事情で涙を浮かべて残念さを訴えていた出来事があった。葬祭業に対す る偏見を抱いておられたご両親のようだったが、葬儀に従事する仕事がどれだけ繊細で意義のあるものだと理解願いたいもので、ホテルマン以上の資質が求めら れる仕事だと常々言って来たところである。

 これまでの人生の中に、業界に対する講演活動も多かったが、葬祭サービス学、葬祭心理学、葬祭司会学、葬祭プロデュース学などは、最近になってその重要性が認識されるようになってきたものである。

 そんなことを20年以上も前から提起していたのだから変人と呼称されていたかもしれないが、当時に受講された方に会うと、「その時代がやって来て驚いています」と言われるので快感を覚えている。

  月末までずっと葬儀が入っているようだが、激務状態ある社員の身体が心配だ。インフルエンザが大流行。弊社の式場内にミストの出る器材を何台か設置してい るが、インフルエンザの菌は湿度に弱いと言うのは確かなこと。銭湯の蒸気(スチーム)風呂は最高の効力があると体験しているので是非どうぞ。
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