2011-12-02

司会のフレーズから④  NO 2770


 時折に家庭料理を手伝うが、すき焼き、うどんすき、てんぷらなどの最中に、数十年に一回と言うような大きな地震が発生したらどうなるか?なんてことを想像したら背筋が寒くなる。今日あることは、まさに幸運であったと言うことになるだろう。

 急に寒くなると体調を崩し易いが、あるニュースに登場していた医師の話によると、健康的な食事を摂ると免疫性が高くなるそうで、こんな冷え込みの日には鍋物がよいと、自宅で「うどんすき」ならぬ「蕎麦すき」をしたのだが、つい食べ過ぎてしまって反省している。

 さて、この「独り言」の訪問者には司会者の方が多いが、ブライダルしか担当しない女性の司会者さんも少なくなく、この数号で書いたフレーズに興味を抱いてくださった方からメールを頂戴したので、ここでご仏縁に手を合わす。

 そんな司会者さんのレパートリー?をグローバルにするために、今日は叙勲や褒章に関する祝賀会について少しだけしたためておこう。

 これまで叙勲を受けられたり、紫綬褒章、藍綬褒章、黄綬褒章などを受章された方の記念祝賀会をいっぱい担当してきた歴史があるが、こんな葬儀屋に司会を依頼してくるとは不思議なこと。その理由として、前に書いたように「厳粛」な式典をご要望されたという事情があった。

 多くのホテルで担当した歴史もあるが、有名な一流ホテルでも理解していないことが多いのは基本である筈の「国旗儀礼」というシナリオ。舞台のバックに国旗をと依頼すると、「そんなの例がありません」と返してきたホテルには恐れ入った。

 この時、私がプロデューサーであり司会をするのだから言う通りに対応をと進めたが、国旗儀礼の後の来賓の祝辞の中で、「久し振りに厳粛なひとときに身を置き、すがすがしい感じです」とのお言葉があり、国旗儀礼に対する頗る高いご評価を頂戴するに至った。

 後で知ったことだが、その方も同じ褒章を受けられており、記念祝賀パーティーでは国旗儀礼がなかったと言うことだった。

「よい勉強をさせていただきました」と謝罪の姿勢を表したホテル担当者だが、その後はいつもお客様にご提案するようになったことを聞いたのでよいことである。

 国旗儀礼とは起立を願って国旗に一礼、そして国家「君が代」をご唱和いただくものだが、起立を願う発声に重厚さが求められるし、「君が代」も吹奏楽だけのバージョンではなく、コーラス入りを使用する方が大勢で唱和しているような感じになるのでお勧めする。

「苔のむすまで」で終わる「君が代」だが、この続きに「動きなく常盤のかきはに限りもあらじ」とあり、2番に「君が代は 千尋の底のさざれ石の 鵜の見る磯とあらはるるまで 限りない みよの栄えをほぎたてまつる」とあることも知っておきたい。
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