2011-03-24

何かが?  NO 2657


 前号を発信したのはニュージーランド大地震の発生日、それから我が国に未曾有の大地震と大津波が襲来するとは予想だにしなかった。

 当日、我が大阪の地もかなりの揺れ。気分が悪くなったところから<病気の再発?>と思ってしまったほど。それは脳梗塞を患った友人も同じだったようで、互いの無事を確認し合って被災地の皆さんの存在を慮った。

 ただ手を合わすだけしか出来ない心境ではならない。何かをしなければと考える中で阪神淡路大震災の時のことを思い出し、ささやかな行動をしたのだった。

 テレビニュースで腹立たしい場面があった。プロ野球セリーグ「読売巨人軍」の渡辺氏の言葉で、開幕を自粛して遅らせるパリーグに対し「勝手にしろ」と言い放ったのだから驚いた。

 選手会も自粛ムード一色という最中、このオジサンは何を考えているのだろうかと馬鹿さ加減を通り越してしまった。

 ある書物に日本を悪くした10人の中の一人として描かれていた人物だが、まさに「KY」の最たる人だろうし、周囲に是正する人達がいないことに呆れ返るものである。

 その後に延期を決定したセリーグだが、大臣たちに諌められてまたオーナー会議を開くという結果もお笑いの世界。間違いなく読売新聞の購読数が激減すると断言する。

  昔、読売グループに正力松太郎という人物がおられた。この人がテレビの中で一切CMなしで続けられた番組があった。それは、彼の死後も遺言のように続けら れた「宗教の時間」だったが、その背景にはテレビの文化的使命感であり、前者の人物観との相違を理解出来ない人はきっと多いと想像する。

 過去に葬儀用音楽「慈曲」というCDを慣習したが、それがこの「宗教の時間」で採り上げられた歴史は私の誇りでもあり、渡辺氏のこれまでの高慢な発言行動にジャーナリズムの崩壊を感じていたところから、改めて腹立たしい思いを抱いたのである。

 今、福島の原発問題が深刻になっている。政府や東電の発表する内容に疑問を抱く人も少なくなく、事態は予想以上に悪化しているように感じている。

 関東圏に在住する孫達の存在が心配である。地震の発生時から何度も電話をしたが通じず、やっと夜遅くに掛かってきた娘の電話で安堵することになったが、停電と断水という現実を耳にしながら、ただ無事でよかったと手を合わせた爺であった。

 水の安全性まで脅かされてきている現実、「ペットボトルを送って!」と言った娘の言葉が何より顕著に物語っているが、どれだけの被害が今後に及ぶのかは未知数の世界。しかい、事実をオープン化することだけはあって欲しいと願っている。

「国民がパニックになった混乱するから」なんて逃げ口上は許されない。国民には事実を知る権利がある筈。一部の政治家の家族だけが先に避難するなんて行動は許し難いこと。

  さて、地方選挙の知事選告知が始まった。東京都知事選挙に東国原前宮崎県知事の出馬表明もあった。過日、福島原発で尽力された東京消防庁のスタッフに対す る石原都知事の涙の感謝の言葉が流れていた。この光景だけで石原氏は何十万票をプラスとして得ることになったような気がする。

 多くの被害者の皆さんの冥福を祈り、被災者の皆さんのお身体を慮って手を合わせ、日本政府よ「しっかりしろ!」と伝えたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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