2010-03-30

感謝ばかり  NO 2633


 冒頭に記しておきたいのは感謝の言葉。過日に九州に出掛けた妻が宿泊する旅館にわざわざ訪ねてくれた人物のこと。その日のお通夜を終えてから車でやってきてくれたそうだが、同伴していた妹にまでお土産をいただいたそうで恐縮、西に向かって手を合わす。

  彼は、今、遣り甲斐のある仕事に従事して頑張っている。少し前までは、同業他社に在籍し、お客様に喜ばれる行動をしたら仲間や上司から叱責を受ける考えら れない職場環境に苛まれていたが、昨年春にスタートした葬祭式場の責任ある立場としてヘッド・ハンティングされ、今では二つ目の式場もオープンさせてお り、今後ますますの発展が期待されるが、彼が担当するお客様は、きっと不幸の中で不幸でないひと時を感じられるだろうと確信している。

昨日は朝から風が強いしかなりの冷え込み、雪まで降って開花しつつある桜の花にとっては気の毒なよう。自宅近くの地域の会館である西生野会館の桜も満開が近い状況だが、通った際にふと目に留まった2羽の小鳥に<メジロ?>と思って確認したらスズメだった。

  一昨日は、私が初めて父という立場になった記念の日。関東に在住する娘の誕生日だった。初孫が最も可愛い時期にアメリカでの生活となり、メールで送られて くる写真を楽しみにした2年間となったが、向こうで二人目の孫が誕生したし、帰国後に3人目が誕生し、私が「爺ちゃん」と呼ばれ、この世に生を享けた「証 し」となる「命の伝達」を成し遂げてくれたことに心から手を合わせた。

 数日前、100年の歴史のある同業者が来社。彼は5代目として頑張っており、同じ100年の歴史を持つ弊社の4代目とも交流があるが、しっかりとした信念を抱いているので会話を交わしていても楽しいひと時となる。

 そんな彼の先代と私は同年生まれ、互いに同じ時期に同じ病気になった不思議なつながりにびっくりしたが、彼がプレゼントとして持参してくれた1枚のCDの出来栄えはかなりのものだった。

  音楽関係者の「葬儀は暗いもの」という勝手な思い込みを昔から払拭出来ない現実が寂しいが、私が過去に監修した葬儀音楽「慈曲」のように、悲しみの空間を 癒したり励ますコンセプトも考えられてあり、ないものを欲しければ「創れば!」という私の哲学を実践した若者の存在に拍手を送りたかった。

そ んな中で「同業者の息子さんを預かって欲しいと言われて悩んでいるのです」と相談を受けた「迎えてあげなさい」とアドバイスしたが、彼は、随分昔に私が預 かった地方の同業後継者の存在を憶えており、銭湯での教育から始めたとこの「独り言」に書いていたことまで持ち出したので驚き、今後の活躍を願っている。

 遠方の他府県から葬儀司会者が来社、急変する我が業界の将来についてアドバイスをしておいたが、お土産に頂戴した飴が懐かしい味。一瞬にしてその時代に戻る思いを感じさせてくれた。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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