2010-03-01

流れる記憶  NO 2623


 数日前、友人からの電話で暖か過ぎる気温に「地震が心配」と交わした会話。次の日に沖縄で震度5弱の地震が発生、午後には南米のチリで大地震が起きた。

 18000キロを24時間でやって来る津波の恐ろしさを再認識したが、太平洋側の交通機関や道路の運休や通行止めが及ぶ範囲の広さに驚きながら、避難を強いられた多くの方々の恐怖を推察していた。

 東南海地震の問題が随分前から論じられているが、近海での震源地となれば津波の規模や到達時間を考えると何より恐ろしく、起こらないようにと手を合わせている。

 気象庁がオーバー過ぎたと謝罪しているそうだが、長時間の避難体験をされた方々にはお気の毒でも、大津波がやって来なかったことが幸運だったと考えたい。

 さて、カナダでの冬季オリンピックが閉会となった。浅田選手を破ったキム・ヨナ選手の完璧な内容は脱帽もので、誰もが感じたであろう完成度の高い安定感の結果に異を唱える人はいなかっただろうと想像しながら、頑張った浅田選手の健闘も称えたい。

 キム・ソナ選手がエキシビジョンで舞った際にバックに流れていた「タイスの瞑想曲」も見事にマッチ、余裕さえ感じられる姿に韓国の人達の喜びと誇りが思い浮かんで来るようだった。

  ゴルフで「宮里 藍」選手が今シーズン開幕から2連勝というニュースもあったが、そんな明るいニュースの裏側で、天災に苦しむハイチやチリの被災者の存在 を忘れたくないものだが、略奪や銀行強盗が発生しているニュースが衝撃的。ナマステーという感謝の合掌を尊ぶ仏教国では考えられない世界。奪い合いから与 え合いの思想を説く仏教の存在がもっと国際的にクローズアップされてもよいのでは?と思うこの頃だ。

 数日前のこと、スタッフから耳にしたことで驚いた。30代の頃に書いた小説「葬儀屋 七万歩才のあの世の旅」を探してくださった方からお電話があったそうで、一筆を添えてプレゼントするように伝えておいた。

何十回も書いたことだが「書く」ということは恥を「掻く」ということ。全て残らず回収したい思いが本音だが、その当時の思いを綴ったものだと自己納得をし、ご笑覧をご希望くださる方々にはプレゼントすることにしている。

  500系の「のぞみ」が2月末日をもって東海道を走らなくなった。鉄道ファンには「撮り鉄」「乗り鉄」など様々なファンが存在するそうだが、最後の走行を 確認するファンを「葬式鉄」と呼ぶことをテレビで知ってびっくり。阪急京都線の特急もラストランだったそうで、多くのファンが殺到したニュースもあった。

 500系は山陽新幹線の「こだま」として活用されるそうだが、登場した頃の人気は高く、航空機みたいな丸いスタイルで、車内が狭いことから「のぞみ」から格下げされたので寂しいが、東京や博多に向かう時は、いつも500系を選んでいたので残念である。

 若い頃から頚部を傷めており、車内で居眠りすると手が痺れて辛い思いをしてきたが、500系のグリーン車の座席には枕があり、それで痺れが随分と軽減されていたという裏事情もあった。

 N700系は確かに静かだが、どうして枕を設置していないのだろうかと疑問を抱く。東海道新幹線開通当時の一等車の黄色の座席には、全て袋状の枕がぶら下がっていたことが懐かしい。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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