2008-11-27

?RO 2320  四方山話 


 大河ドラマ「篤姫」の人気が高く、民放でも「大奥」をテーマにする番組が増えているみたいだ。

  徳川時代の最後の将軍だった徳川慶喜には、江戸を「江都」、京都を「皇都」と考えていたという説を何かの歴史書で読んだ記憶があるが、何度か宿泊したこと のある山口県「湯田温泉」の松田屋で、維新に関する展示資料を拝見したり「維新の湯」と命名された貸切風呂に独りで入りながら、先人達それぞれの存在を感 慨深く想像していたものだが、大河ドラマのキャスティングとは随分と異なるイメージであった。

 話題を変えて、蟹工船の小説が多くの人達 に読まれているそうだが、これを原作にした映画を母に連れられて幼い頃に観たことをはっきりと憶えており、被害者であった労働者達の気の毒な姿、そして加 害者側である監督達の恐ろしい行動に気分が悪くなり、母から「しばらく廊下に出ていなさい」と促されたことも憶えている。

 テレビのなかった頃、我が生野区の現在の生野東、生野西、林寺、舎利寺、田島、それに東住吉区となる国道25号線の桑津に映画館が存在し、娯楽映画が次々に放映されて人気が高かったものである。

  弊社の式場「西館」から北へ150メートルの所に洋画専門の「パーク劇場」と日活専門の「生野大劇」並んでがあり、西へ300メートルの猫間川には大映専 門の「電気館」が。現在の万代百貨店の前身は東映専門の「生野東映」で時代劇が多く、田島には「コトブキ座」があったし、弊社の本社から西へ200メート ルの所には確か「生野映劇」があったし、桑津には「敷島東宝」があったように記憶している。

 映画好きだった母は、近所のおばさん達と一緒によく足を運んだものだが、「ゴジラ」を初めて見た時の襲撃は、子供心に強烈な印象を抱いたものであった。

 あちこちの映画館から広告依頼があり、協力するとそれぞれが入場招待券をくれるところから独りでも行ったこともあったが、館内売店で買った5円の「みかん水」と10円の「ラムネ」の味がいまでも懐かしいものである。

一 方で、暗い映画といえば20代の初めに観たカラマーゾフの兄弟を思い出す。本で読んだ際に「神は存在しない、世界中に泣く子供がいるではないか」というよ うな記載があって重く受け止めたこともあるが、こんな文学が最近に注目を浴びているとは不思議な社会現象。そのしっかりとした分析をする社会評論家の意見 を聞きたいものである。

 アイアム・ソーリーの親父ギャグみたいに、麻生総理の誤読が攻撃対象になっているようだが、羞恥心の歌がヒットして紅白歌合戦に出場するのだから仕方がないだろう。

そ れよりも最近に腹立たしい発言をしたのが豊田自動車の奥田相談役。社会保険や年金問題についてマスコミは官僚を攻撃し過ぎ、懲らしめにCMを減らそうかと は高慢ちきではないか。アメリカ中に図書館をプレゼントしたりカーネギー・ホールを創設して甚大な社会貢献をされたカーネギー氏の言葉を思い出す。

『幸 福のまま死ぬのは不名誉なことだ』とは凄い言葉。莫大な私財を投げ出した崇高な氏の存在を学んで欲しいトヨタではないか。今日のニュースで、その格付けが 下がったというのも必然のよう。奥田氏の謝罪がなければトヨタ車は買わないという人達が周囲に多い。予想以上に失言の影響があることを問題提起したいもの である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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